平成25年度登録

加増野(下田市)
樹齢数百年といわれる枝垂れ桜
樹齢数百年といわれる枝垂れ桜

歴史を感じる緑豊かな 里山

加増野は、アユが遡上する清流稲生沢川の水源や、下田を象徴する婆裟羅山などの緑豊かな自然に囲まれた、のどかな田園が広がる里山です。付近の遊休農地を実証実験ほ場とし、「つるくびかぼちゃ」の栽培と加工品の開発に取り組んでいます。
また、地域の拠点となっている、一四二一年開創の婆娑羅山報本寺には樹齢数百年といわれる枝垂れ桜(下田市指定)や大木のオガタマノキ(静岡県指定)があり、共に天然記念物に指定されています。


農産物加工所「加増野ポーレポーレ」
農産物加工所「加増野ポーレポーレ」

集落ぐるみの邑づくり

稲生沢川の起点に位置する加増野富田原地区では、集落ぐるみで水田の多面的機能の維持に取組んでいます。スワヒリ語(東アフリカの言語)で「ゆっくりのんびり」という意味の名を持つ農産物加工所「加増野ポーレポーレ」は、地域の拠り所として長年親しまれてきた旧加増野小学校の木造校舎を取り壊し、地域活性化の新たな拠点として建設されました。地元住民が運営に携わり、地場産品を活用した加工販売や、そば処や食の体験プログラム等を展開し、子供から大人までゆっくりのんびり楽しめる地域振興拠点です。


歴史ある報本寺山隋権現例祭
歴史ある報本寺山隋権現例祭

報本寺山隋権現例祭「幡廻し」

毎年8月11日に開催される「幡廻し」は400年以上も続く歴史ある例祭です。元々は領主の霊を祭る行事でしたが、現在は五穀豊穣の意味も取り入れて行われています。竹を倒すことなく廻し切れば豊作で、厄病が退散すると言われています。

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