平成27年度登録

ささま(島田市)
知事顕彰 平成27年度 知事顕彰受賞
大人気のピザ焼き体験
大人気のピザ焼き体験

自然満喫! 体験&宿泊 ささま

平成19年3月に児童数の減少から地区唯一の小学校である笹間小学校が、134年の歴史に幕を閉じました。笹間小学校の閉校は、地域のコミュニティの柱を失うことを意味していました。
笹間地区の人々は、地域住民のつながりを失わないために自ら立ち上がることを決意。
笹間地区の住民有志とNPO法人が結集して、平成21年に「企業組合くれば」を設立しました。
「くれば」では、廃校となった旧笹間小学校の校舎を利用した宿泊体験施設「島田市山村都市交流センターささま」の運営を中心に、地域行事の運営や地域活性化活動など、活力ある邑(むら)づくりに積極的に取り組んでいます。

交流センターを会場とする「国際陶芸フェスティバルinささま」は、海外で活躍する陶芸家、若手陶芸家、そして笹間地区の住民が一丸となって取り組んでいるイベントです。
“アート”による新しい価値観をふるさとに根付かせることを目的として、陶芸家道川省三氏を陶芸教室の講師として依頼していたことがきっかけで実現に至りました。
開催時期は、山間の集落は陶芸一色に染まります。


販売されている笹間産のお茶
販売されている笹間産のお茶

地域特産品の販売

交流センター内に農産物販売所を設け、利用者に笹間産のお茶、シイタケ等を販売しています。
また、交流センター宿泊者の食事の約4割は「ささまふれあいの里」や民宿が提供し、料理には地域農産物が多く利用されており、農家の所得向上に貢献しています。

「ささまふれあいの里」は、中山間地域総合整備事業により平成15年3月に農産物加工・体験施設として整備されました。
20人の女性が参加し、交流センター利用者の食事を作っています。また、この女性たちは、交流センターの臨時職員として、さまざまな体験プログラムの協力者としても活躍しています。


笹間神楽(島田市無形民俗文化財)
笹間神楽(島田市無形民俗文化財)

一時消滅しかけた「笹間神楽」

伝統民族芸能「笹間神楽」は一時消滅しかけましたが、昭和43年地元青年団(のちの保存会)によって伝承活動が始まり現在に至っています。
昭和52年からは、地域の子供に伝統芸能が伝えられるようにと中学校の教育活動に取り入れられ、交流センターを練習会場として保存会が指導にあたり、毎年生徒らが神楽を舞っています。
第2回国際陶芸フェスティバルにおいて陶芸家道川氏と笹間神楽が競演したことがきっかけで、平成26年4月にフランスの陶芸展に招待され神楽を舞い、笹間の文化をPRしました。


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