藁科川の支流・水見色川沿いに広がる水見色地区は、新東名高速道路・静岡サービスエリアの近くに位置し、水見色川上流の山間には、美しい茶畑や山林が広がっています。水見色がNEXCO中日本と「一社一村しずおか運動」の協定を結んだのは2012年。昨年で10周年を迎えました。協働活動するきっかけについて、水見色町内会の森藤光雄さんは「かつては100軒以上あった茶農家が高齢化による後継者不足で半減し、人手不足に悩まされていた。荒廃した茶畑が目立つようになった傾斜地を桜でいっぱいにしたいと思った」と話します。一方、 NEXCO中日本の藤田裕行さんは「新東名高速道路が2011年に開通し、沿線地域の皆さまのお力になれることはないか、当時の担当者が静岡県中部農林事務所に相談したところ、水見色地区を紹介していただきました」と話しました。活動開始当初は、遊休地に花木を植栽する作業を共に行っていましたが、「せっかくならもっとお役に立てることはないか」というNEXCO中日本の申し出により、毎年春には茶摘み、夏には草刈り、秋には桜などの植樹の手伝いにと、1年を通して交流を深めています。昨年11月は台風15号による農地被害の復旧作業も協働で行いました。で行う収穫作業の補助や集めた生葉の運搬などをお手伝いしました。新芽の葉の色がキレイで感動!リフレッシュできました」と話す藤田さん。NEXCO中日本からはグループ会社社員30人が参加。夫婦や親子で参加される方もいるそうです。見色きらく市』に集まって、地元で採れた食材を使ったお弁当や旬の山菜を使った天ぷらそば定食をいただきながら達成感を味わいました。❸「今年も最盛期に、摘採機作業終了後はみんなで『水「若い人と触れ合えると気持ちも明るくなって元気をもらえる。来年も頼りにしてます」という水見色地域のみなさん。「この活動をきっかけに、休日に遊びに来てくれる社員さんもいて、交流の輪が広がっているのが嬉しい。今後の課題は次世代の担い手を育成すること。子どもたちも参加できるような野菜収穫体験もやってみたい」と抱負を語ってくれました。人手不足により茶畑が荒廃夫婦や親子で参加する社員も新芽の茶葉でリフレッシュ広がる交流の輪をもっと大きく ●・地域への社会貢献(CSR活動)・社内コミュニケーションの活性化・SDGsの推進水見色川沿いにある地場産品直売所。地元で採れた農産物や加工品、手作りこんにゃくを使った唐揚げやコロッケ、人気商品「きらく味噌」を使った味噌カレーも好評。静岡市葵区水見色808-1 054-279-0766月・水曜定休カフェ(火・木曜日)10:00〜14:00 きらく市(金〜日曜日)9:00〜16:00手づくり味噌カレー水見色きらく市むらマッチ期待できる効果地域のメリット〜「水見色」の人々にとって〜・農作業の人手不足解消・荒廃農地の解消・地域景観の向上企業のメリット〜「NEXCO中日本」にとって〜
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