令和元年度 知事顕彰邑(2邑)

玉川(たまかわ)

市町
静岡市
邑の概要
静岡市北部、安倍川支流域に位置し、本山茶の生産や林業が基幹産業となっている地域。多面的機能支払を活用し遊休農地での景観作物の植栽等地域資源の維持管理を行なっている。
玉川に魅了された若い移住者が多く、地域活性化に寄与しているほか、地域を紹介する新聞を発行し、地域内外に情報発信を行なっている。
遊休農地を活用したイベントや農産物加工による地域資源を活用した都市農村交流が行われている。
評価点
地域が一体となって、移住者受け入れを実施し、新たな地域コミュニティ創出に取り組んでいる。遊休農地を活用した「ひまわり祭り」の開催など、地域資源を活かした都市農村交流による活性化や地域を紹介する新聞の発行などの地域内外に向けた情報発信に取り組んでいる。また、地域木材を活用したウィスキー工場や地域木材の生産から販売、デザインを手掛ける企業などが地域で活動を展開している。

報徳・温泉・農業の里 倉真(ほうとく・おんせん・のうぎょうのさとくらみ)

市町
掛川市
邑の概要
粟ヶ岳の西側に位置し、倉真川に沿って茶畑や水田、集落が点在。倉真川では、かんがい排水事業により親水性と自然環境に配慮した排水路やカスケード堰(魚道)の整備を行なった。
「倉真地区まちづくり協議会」を設立し、まちづくり計画を策定。行政とも連携しながら、住民参加によるまちづくりを行なっている。
古民家や粟ヶ岳周辺のハイキングコースを整備し、散策会などのイベントを開催するほか、周辺地域とも連携した縁側カフェの運営にも取り組んでいる。
評価点
報徳の精神に基づき、まちづくり協議会が中心となって多様な団体の連携や行政との協働により住民主体の計画的な邑づくりを実施。 倉真川のカスケード堰等環境及び親水性に配慮した整備や子育て支援事業所の運営等子育て環境も整備。 縁側カフェやハイキングコースの整備といった外部から人を呼び込む施策を実施し、交流人口の拡大に取り組んでいる。