平成24年度登録

殿(藤枝市)
知事顕彰 平成26年度 知事顕彰受賞
藤枝市殿の朝比奈大龍勢
歴史ある朝比奈龍勢

迫力の「のろし」朝比奈大龍勢

静岡県指定無形民俗文化の朝比奈大龍勢。戦国時代に朝比奈城と朝日山城の連絡手段として上げられていたのろしが起源となっています。殿、新舟、桂島、羽佐間、宮島、小園、玉取の各地域がそれぞれに打ち上げ、全部で30発の白煙が空に向かって打ち上げられます。2年に一度のこの行事は、満開のコスモス畑の中で行われます。開催情報は藤枝市ホームページをご覧下さい。
見事なコスモス畑は殿地区の秋の風物詩です。地域の大人から子供まで皆で協力して種まきや種取をし、ピンクの愛らしいコスモスを咲かせています。毎年9月下旬から10月中旬頃が見頃です。コスモスの花の時期にはイベントが開催され、地場産品を購入できます。毎年、栽培する場所が変わりますが、殿公会堂周辺を目指して行くと、案内板が出ています。


藤枝市殿地区の虫送り
夏の伝統行事、虫送り

次世代に伝える夏の伝統行事

殿地区では毎年8月23日に伝統行事の「虫送り」を行います。鐘を鳴らしながら、あぜ道に立てた松明に火を灯し、燃える松明に虫が飛び込む習性を利用した、農薬がない時代から続く害虫防除方法です。子供たちも参加して火に飛び込んだ虫の魂を供養し、農産物の豊作を祈願します。祈りの籠められた松明が田畑を照らし、幻想的な情景を見ることができます。
以前は県内各地で見られた農行事ですが、現在では数少ない貴重な風物詩です。


朝比奈玉露の栽培
甘みあるまろやかな味と香りの玉露の産地

地酒「岡部丸」と「朝比奈玉露」、「朝比奈かぶせ茶」、「朝比奈てん茶」などの被覆茶

殿地区周辺では酒米「誉富士」の栽培が盛んです。収穫された酒米は初亀酒造で仕込まれ、純米酒『岡部丸』となります。地域の特産でもあるお米を作る事を小学生も体験し、収穫の喜びを伝えています。また、お茶の栽培も盛んで「朝比奈玉露」は福岡の「八女」京都の「宇治」と並ぶ日本三大玉露の一つです。お茶摘み収穫の前に茶葉を日に当てず栽培した香り高い玉露は道の駅「玉露の里」でも購入できます。


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