三ヶ日みかんの白い花
可憐な白いみかんの花

浜名湖を望む三ヶ日みかんの里

浜名湖北部に位置し、特産品「三ヶ日みかん」の生産地です。管理されたみかん園からは浜名湖を望むことができ、その景観はとてもすばらしいです。白い可憐な花が咲く頃は三ヶ日を渡る風はいい香りがします。そのまま食べても美味しい三ヶ日みかんですが、加工グループ「オレンジ母ちゃん」は、みかん等の農産物を加工し年間4000本を販売しています。新商品の開発にも取り組んでいます。三ヶ日農業協同組合も青島みかんジュース、みかんゼリー、氷美柑と新商品開発し、三ヶ日みかんブランドを広める活動をしています。


みかん園農道三ヶ日ウォーク
みかんの里を一緒に歩きませんか?

三ヶ日みかんの里まつり

毎年11月に三ヶ日協働センターで開催される【三ヶ日みかんの里まつり】。全国の高校が地元の特産品を使って作る『F級グルメ甲子園』や色づくみかんの里を歩く『みかん園農道三ヶ日ウォーク』などの催しがあり、多くの来場者で賑わいます。地元特産品の購入や、模擬店で三ヶ日の味を楽しむことができます。6月にはオレンジロードで『大谷アジサイ祭り』も開かれます。


初生衣神社のおんぞ祭り
伝統神事も次世代に継承しています

伝統神事や花の名所がいっぱい

地域コミュニティー作りにも活気があり、住民が自治会活動にも積極的に参加している三ヶ日地区。
4月第2土曜日の初生衣神社の大祭「おんぞ祭り」などの伝統神事が行われます。花の名所も多く、乎那の峰では2月にはマンサク祭り、4月中旬頃には三ヶ日桜祭りが開催。また、遊休地にコスモスを育てており、見頃を迎えるとピンクの絨毯が三ヶ日町に広がります。

万斛村と呼ばれた肥沃な地域
万斛村と呼ばれた肥沃な地域

昔からの肥沃な土地

東名高速道路浜松ICの北側、浜松市東区の旧浜北市に接する農地と住宅が混在した地域で、農地の区画は狭く、宅地と宅地の間に農地があるといった環境です。
徳川家康が浜松城に入城した頃は万斛村(まんごくむら)と呼ばれ、穀物が多く取れる肥沃な土地に恵まれた村であったと記録されています。地域の耕作放棄地を解消し、蕎麦や菜の花を栽培することにより、「けっこい」(きれいな)中郡を目指しています。
なの花便りは中郡産の菜種だけを使用し、昔ながらの釜炒圧搾製法で精製したなたね油 。化学処理をしていないため、原料の持つ独特の色や香りが感じられ、その奥深い風味や味わいに圧倒されることでしょう。


ソバ栽培に力を入れています
ソバ栽培に力を入れています

「浜松産ソバ」を目指して

「けっこい中郡」が会長を務める美農里プロジェクトそば部会は、平成23年度から浜松市内各地で、「そば栽培による耕作放棄地や遊休農地の再生利用」に取組んでいます。
そば栽培を通じて、地域の環境保全や住民同士の交流に大きな効果が現れています。平成25年12月7日に開催された市内200アールの畑で収穫したそばを、地域住民に振舞うイベントには、出世大名家康くんやふじっぴーが迎えるなか60名が参加しました。
取組規模を拡大し、安定的なそばの生産が出来るようになれば、「浜松産ソバ」として売り込みたいとの意見や、そば栽培による耕作放棄地及び遊休農地の再生利用、地産地消に関心のある企業や団体との連携を望む声も上がっています。


歴史が残る甘露寺
歴史が残る甘露寺

中郡地区の名所

甘露寺は弘仁年間(810年~824年)に内乱によって亡くなった多くの武士や農民たちの霊を供養するために創建されたのが始まりとされ、観音堂や地蔵堂、弁財天などのほかに塔頭12坊を擁し、真言宗の寺として栄えました。
鈴木権右衛門邸は室町時代から万斛(まんごく=浜松市東区中郡町)に屋敷を構え、江戸時代には庄屋の中でも地位の高い独礼庄屋として栄えました。現在は、地域ボランティアによる邸内の見学会が開催されています。

美味しいお米が育つ邑
美味しいお米が育つ邑

花と緑と水の郷

村櫛は名勝浜名湖に三方を囲まれた庄内半島の南端に位置します。先人の開拓した田園と湖の織り成す美しい景観が地域の宝です。
また、四季の花々が地域を彩る浜名湖ガーデンパークは「花の都 しずおか」のシンボルです。村櫛は庄内半島南端に位置し、地域には平成16年の浜名湖花博の会場となった浜名湖ガーデンパークがあります。周囲を浜名湖に囲まれているため、潮干狩り、釣りなどのレジャーが盛んです。遺跡や伝承も数多く、古くから人々が住み栄えていたことが伺えます。浜名湖花博の会場から浜名湖ガーデンパークとして再整備された56ヘクタールの敷地内には、四季折々の花が咲き、年間を通じて散策を楽しむことができます。また、高さ50メートルの展望タワーからは浜名湖とその周辺360°の絶景が望めます。


美味しい食事を美し景色の中で
美味しい食事を美し景色の中で

地産地消にこだわるお食事処

邑では、地域の協働組織(自治会、土地改良区、NPO法人)が三位一体となって、幅広い活動をしています。NPO法人むらちゃネットでは、浜名湖ガーデンパーク内の「お食事処むらちゃ」の運営や、子ども向けの自然体験イベントなどを開催しています。団体名には、村櫛の「むら」に、親しみをこめた呼称である「ちゃん」を地域の独特の言い回しにした「ちゃ」を併せるという小学生のアイデアが採用されています。
「お食事処むらちゃ」では、地産地消をコンセプトに旬の素材の使用にこだわっています。広大な敷地の浜名湖ガーデンパーク内で唯一屋内飲食ができる施設として、来園者の一休みの場になっています。テイクアウトも可能なので、天気の良い日には広場で花々を眺めながら食事をすることもできます。


花と緑と水に癒されます
花と緑と水に癒されます

花にあふれた町づくり

NPO法人むらちゃネットの前身である、村櫛町ガーデンパーク推進協議会は、花博来場者を温かく迎えるため、住民総出で沿道の花飾りや遊休農地6ヘクタールの菜の花の種まきを行いました。
花博開催期間中は、会場内に町営の食堂「花博食堂」を出店し、来場者に浜名湖の魅力を味わってもらうとともに、地域に経済効果をもたらしました。
このような様々な協働活動を実施するうえで、任意のボランティア団体であった村櫛町ガーデンパーク推進協議会は、「花と緑と水と安心癒しを提供する事業を行い、 地域に住む人を始めガーデンパーク来園者に寄与する」ことを目的にNPO法人むらちゃネットとなりました。

訪れる人の目も癒されます
訪れる人の目も癒されます

みんなが誇れる町に

大塚は、安間川と天竜川の間に位置し、浜松市中心部より車で15分ほどの都市近郊型農業振興地域です。地域では主に、ゴボウ、生姜、エビ芋などが盛んに生産されています。生産した作物は祭りの際などに地域に提供し、地域の人々と一緒に味わうことで、地域の輪を作っています。
邑の活動組織である大塚愛郷会は、平成21年度にふじのくに美農里プロジェクトの組織として活動を開始しました。平成22年度には、自治会ごとの水路の清掃及び草刈り活動が活発になり、遊休農地を活用した、コスモス、ひまわり、ポピーなどの景観植物の植栽も始まりました。


花あふれる自慢のお庭を大公開
花あふれる自慢のお庭を大公開

花のもてなしオープンガーデン

地区内には、飯田公園としても知られているみどり~な(浜松市緑化推進センター)があります。みどり~なは、約500種15,000本の植物があり、庭樹・生垣等の31の見本園と植物が見せる四季折々の風景を一年を通じて楽しめます。また、芝生広場や小川もあり、遊べる・学べる植物園です。
また、毎年春、ガーデニングに取組む住民が、自慢の庭を開放するオープンガーデンを開催しています。
大塚は西部地域のオープンガーデンコンテストに参加し、耕作放棄地を活用した景観作物の栽培で高評価を受けています。


世代を超えて協力しています
世代を超えて協力しています

地域一丸の取組

「みんなが誇れる町に・きれいな花、緑で一杯に・農地、水を大切に」をスローガンに、花の会及び自治会が中心となって、地域の景観形成及び耕作放棄地の解消に取り組んでいます。
花の種まきや野菜の収穫作業は、子供会や地域住民も参加する交流の場となっています。収穫した野菜は、地元住民で分け合うことで地産地消の取り組みも行っています。

丹那盆地に迫る雲の波
山肌を滑り降りてくる雲の織り成す幻想的な情景

丹那盆地に広がる田園風景

函南町丹那地区は箱根南麓に広がる盆地地帯です。耕作放棄地が少なく、広がる水田にはコシヒカリの稲穂が揺れます。昔は山葵を栽培するほど豊かな水に恵まれていた地域ですが、現在は柿沢川の水をポンプアップして池に溜め、各水田に配水し大切に稲を育てています。初夏には稲が鮮やかな緑の海となり、収穫前の秋の夕暮れ時には丹那地区全体が金色に輝きます。天候によっては箱根西麓の斜面をすべるように覆う雲のベールが幻想的な情景を作り出します。
アニメ「絶対少年」のモデル地にもなった、穏やかな空気の流れる丹那。訪れる人にのんびりと優しい時間を過ごさせてくれます。パラグライダーの着陸地にもなっており、空中から舞い降りてくる姿を見ることもできます。熱函道路や玄岳から丹那盆地を望むと向こうに富士山を眺めることができます。


酪農王国オラチェの子牛
ウシ、ヒツジ、ウサギなど色々な動物と触れ合えます

酪農王国 丹那

明治時代から酪農が盛んな丹那地区。この地域の酪農家が搾乳した牛乳は「丹那牛乳」の名前で販売されています。ヨーグルトやチーズ、バターなどの乳製品も好評をいただいています。酪農王国オラッチェと地域が一体となり、毎週土日には地元の人が作った路地物の旬の野菜や丹那のお米を販売しています。農業体験や動物との触れ合いやトウモロコシ畑の巨大迷路も人気で、休日は家族連れで賑わいます。
毎年11月には「丹那盆地まつり」が開催され、哺乳瓶での丹那牛乳早飲み競争など、ユニークなイベントや、モツ煮などが振舞われ、多くの人が訪れます。日程など詳しくは函南町のホームページをご覧下さい。


函南めぐり野菜
函南めぐり野菜

函南めぐり野菜

酪農王国オラッチェでは、函南町丹那地域の土づくりに活用されてきた酪農資源の牛ふん堆肥を町内の農家と協働で、丹那百年堆肥「緩衝力」としてブランド化しました。その緩衝力を使って作られる豊かな土壌で品質の向上と減農薬に努め生産される「函南めぐり野菜」は良質な地域循環型農産物です。函南町内のマックスバリューや道の駅ゲートウェイ函南でも絶賛販売中です。


原・新丹谷からの海・富士山・みかん畑の眺望
みかん畑から望む壮大なロケーション

高山から見渡す海・富士山・みかん畑

全国的にも珍しい大区画平坦なみかん園と、その中を貫く近代的な土木構造物の新東名高速道路が、独特の農村景観を生み出しています。
高速道路を使ってここに訪れる人は、ミカンに出迎えられ、帰りもミカンに見送られます。
高山からの原・新丹谷一帯と富士山、駿河湾の眺望も抜群です。


原・新丹谷のみかんの樹オーナー
Myみかんの樹で収穫できるオーナー制度

ミカンの樹オーナー制度

新東名高速の開通で都市部の人が訪れやすい場所になり、平成24年よりみかん農家有志による「ミカンの樹オーナー制」を始めました。清水港を望む農園でのんびり収穫できます。高速道路で訪れる人を歓迎する為の花畑の整備なども行っています。
毎年11月開催のアグリウォーキングや無料ミカン狩りなどのイベントがありますので、是非、参加して原・新丹谷の魅力を体感してください。
オーナー制度についてはミカンオーナー募集ページ(JAしみず)で詳しく紹介されています。美味しいミカンと、「Myみかんの樹」の成長をすばらしいロケーションの元で楽しめます。


清水のミカンは種類が豊富
ミカン王国清水は種類が豊富です。

「はるみ」は清水生まれのミカンです

ミカン王国と言われる清水。様々な種類のミカンが栽培されています。青島温州ミカンはもちろん、この地で生まれた「はるみ」は清見にポンカンを交配させた柑橘です。果汁が豊富ですっきりした甘さが特徴です。デコポンは、温暖な気候を活かし、完熟するまで木にならしています。ジューシーで甘さも香りも豊かです。直売所などで購入できます。直売所の所在地など、詳しくはJAしみずのホームページをご覧ください。


集落が萌黄色、新茶の季節
新茶の季節は有東木が萌黄色にお色直し

春夏秋冬、有東木の里山風景

標高600mほどにある有東木地区。地元の皆さんが「宝」と呼ぶ清流が、山葵田や茶畑を育んでいます。有東木は山葵栽培発祥の地であり、1607年に徳川家康に献上された記録もあり、その栽培には長い歴史があります。
新緑、紅葉、雪景色と、四季折々に変化する天空の美しい集落です。1月には蝋梅の香りを楽しめます。
冬期は道路が凍結することがあります。お車の方は冬用の装備でお出かけ下さい。


有東木うつろぎ
有東木の美味しいものなら「うつろぎ」で

「うつろぎ」は元気ステーション

「うつろぎ」では地元のお茶や山葵、農産物を販売しています。地元食材を使って有東木のお母さんたちが作るうつろぎ定食、わさび漬け、金山寺味噌やわさびのり、お饅頭が人気です。
お母さんたちの温かいおもてなしのファンになり、元気をもらいに何度も訪れる人が急増中。
10月に開催されるうつろぎ祭りでは、小正月にお供えする花飾り作りなどの体験ができます。
駐車場がお店の前にありますが、満車の際はお店の方に声をかけてください。
※ お茶の収穫の農繁期(5月上中旬・6月下旬)は休業しますので、うつろぎ(電話054-298-2900)へお問い合わせの上、お出かけ下さい。


国指定重要無形民俗文化財「有東木の盆踊り」
男女で踊りが異なる「有東木の盆踊り」

伝承される神楽と盆踊り

毎年4月と10月の第2土曜日に白髭神社では、静岡市指定無形民俗文化財の神楽が奉納されます。華やかな衣装の奉納舞で行われます。白髭神社には樹齢700年を超える大杉のご神木があり、有東木の集落を見守っています。神社前からの眺望は素晴らしく、山葵田や茶畑の緑のコントラストが美しく広がります。
8月14、15日は東雲寺境内で国指定重要無形民俗文化財の有東木の盆踊りが行われます。伴奏は太鼓のみで、男踊り・女踊りがあります。有東木の盆踊りはご先祖様を迎え、共に踊り明かし、送り出すというお盆本来の意味を大切にしています。この伝統的な盆踊りは有東木以外の人も、静岡市の体験教室などで踊りを習い、一緒に踊る事が出来ます。


清沢レモン
新名物きよさわレモン

お茶・棚田・清沢レモンの郷づくり

清沢では先人達から受け継いだ傾斜地を利用して、様々な農産品を育ててきました。段々畑のお茶、稲穂の揺れる棚田。伝統を大切に守りながら、新たなことにもチャレンジしています。近年、栽培を始めたレモンが実る姿も、ここを訪れる人の目を楽しませてくれます。黒俣川が歩いてすぐ。清流を渡る風に癒されたり、ます釣ができる釣堀もあります。川沿いの土手では例年4月10日~4月中旬に桜が見頃になります。


きよさわ里の駅
きよさわ里の駅で地元の味を

きよさわ里の駅名物といえば

きよさわ里の駅は地域の農家を中心に運営しています。こちらの名物は、「清沢よもぎきんつば」。日本のハーブの代表でもある、香りの良いよもぎをふんだんに使った生地に、程よい甘さのあんこが後を引く美味しさです。午後2時頃には売切れてしまうこともあります。また、レモンを使った特産品づくりも行なっており、「清沢式ぶっかけレモン」は大人気商品です。女性を中心に、サラダや肉料理に合う万能調味料として親しまれています。猪肉を使ったコロッケや肉まん、定食やおそばなど、清沢のおかあさんの味もお楽しみください。地域で収穫された新鮮な野菜も購入できます。


一緒にお茶摘みをしながらの婚活イベント
お茶摘み婚活イベント

清沢のイベントで素敵な出会いを!

きよさわ里の駅では年間を通して大人も子供も楽しめる様々なイベント・体験教室を開催しています。農産物の収穫体験、きんつば作りやこんにゃく作り、そばうち体験など、盛りだくさん。
2月中旬にはぼたん(猪肉)祭を開催。清沢の冬の空気を体感した後は、餅つきに参加して体を動かして、温か~い汁物や猪焼肉で体もポカポカに。
4月は里の駅周年イベント、5月下旬はお茶感謝祭。11月の第2土曜日は清沢ふるさと祭があり、伝統芸能の神楽が披露されます。邑人との楽しい出会いが待っています。
婚活イベントでは運命の人と巡り合えるかも!イベント情報はきよさわ里の駅ホームページをご覧下さい。


清沢の神楽
清沢の神楽(静岡県無形民俗文化財)

静岡県無形民俗文化財『清沢の神楽』

清沢神楽は江戸時代後期から行われてきたと言われています。秋の例祭の夜には、太鼓と神楽笛の音色が清沢に響きます。
駿河神楽の中でも、華やかで芸術性が高いと言われている清沢の神楽。演目ごとに異なる舞が舞われます。清沢神楽保存会が中心となって保存を行っています。清沢の小学生は5.6年生になると神楽を学び、古から続く神事を、地域全体で次世代に継承し守っています。静岡県無形民俗文化財に指定されています。


「結」のこころが今も残るホッとする邑
「結」のこころが今も残るホッとする邑

山と茶園に囲まれた小さな集落

大沢は玉川地区内にあり、安倍川の支流である西河内川上流部に位置します。全方位を霧深い山と茶畑に囲まれた、戸数23戸の小さな集落です。
清流と豊かな緑に恵まれた農山村で、お茶の生産には特に力を入れており、茶園の総面積は9ヘクタールにもおよびます。さらに、地区内のほとんどの世帯でお茶を作っており、全世帯数23戸の小さな集落にもかかわらず、13軒もの茶工場があります。


温かなおもてなし
温かなおもてなし

邑のおもてなし「縁側カフェ」

平成25年6月より始まった「縁側カフェ」は、町内全戸の協力の下に運営されています。市街地からお客を招き、交流を楽しみつつ、緑茶に親しんでもらうことができる“おもてなし”の取り組みで、季節ごとのお茶請け、自慢の柏餅、大沢で採れた新鮮野菜料理なども楽しむことができます。毎月2回の開催時には、地区の人口より多くの人が訪れます。「縁側カフェ」は大沢のお年寄りに元気を与え、地域の活性化につながっています。
開催日などの情報は大沢振興会の公式ホームページでご確認ください。


美味しいお茶は深い霧が育みます
美味しいお茶は深い霧が育みます

香り高いお茶と豊富な山の幸

大沢は香り高く味の引き締まったお茶を生み出す名産地です。朝晩の寒暖差が大きく、深い霧がよく降りるという特有の気候条件がその味を育んでいます。
毎春先にワラビ、タラの芽、沢フキ等、美味しい山菜がたくさん採れます。天ぷらよし和え物よし煮物よし。椎茸は露地栽培で春先と晩秋のみ収穫します。そのため香り豊かな椎茸本来の味が楽しめます。大沢の清水で育つ山葵の豊かな香りと辛味は絶品です。


歴史ある本山茶
歴史ある本山茶

清流が流れるお茶栽培発祥の郷

藁科川の上流部に位置し、清らかな水と豊かな緑に囲まれた個性的な8地域からなる、山あいの静かな郷です。聖一国師が禅宗の修行のために宋に渡った後に帰国し、故郷の栃沢に立ち寄った際、中国から持ち帰ったお茶の実を足久保にまいたことから、静岡で茶の栽培が始まったと伝えられています。
邑では、本山茶のブランドで地域の特産となっています。七ツ峰を最高峰に周囲をぐるりと山で囲まれた緑豊かな山村では、椎茸の他、寒冷な気候を利用した赤カブの栽培も手掛けられ、茶、椎茸と並ぶ地域の特産品となっています。
赤カブ漬けや椎茸羊羹、地元で栽培した大豆を使った豆腐やおからドーナッツを生産しています。
最近では、大川産の在来ソバと地域の小麦粉を使った蕎麦づくりを行い、湯ノ島会館などの観光拠点と併せPRし、地域の活性化を図っています。


縁側で楽しいひと時を
縁側で楽しいひと時を

大間・縁側カフェ

地域が一体となって中山間地域の振興に取り組んでおり、特に、毎月第1・3日曜日に開催される「大間・縁側お茶カフェ」では、雄大な眺めと、はずむ会話で、街中では味わえない“ちょっぴり贅沢な時間”を楽むことができます。大間集落の5世帯が縁側を解放し、お客さんをおもてなしします。用意されているのはおいしいお茶とお茶うけ、そして地域の人との楽しい会話。のんびりと縁側に座って、景色を眺めたり、おしゃべりをして、陽だまりの中、癒しの時間を楽めます。


賑わう日向の七草祭り
賑わう日向の七草祭り

子育てにやさしい地域づくりを目指しています

県の文化財に指定されている日向の七草祭り。旧暦の1月7日に福田寺観音堂にて行われます。祭りは午前中の日の出の祈祷と、田遊びが行われる夜祭りで構成されます。メインの夜祭りは、にぎやかにかつおごそかに行われ、毎年多くの見物客で賑わっています。春の大川お茶祭り、地区毎に伝承されている神楽など、地域の強いつながりが感じられます。
地域に子供が少ないので、若夫婦が移住してきてくれることをめざし、移住促進活動に力を注いでいます。子育てにやさしい地域づくりが目標です。ぜひ一度、奥藁科・大川地域へお越しください。


お茶処、鵜網
鵜網地区に広がるお茶畑

雄大な大井川と神座鵜網の眺め

神座鵜網は雄大な大井川に沿って広がる地域です。鵜網はお茶の名産地、神座はミカンやバラの栽培が盛んです。
神座の地名はその昔、大蛇の頭(神の座)がこの辺りに流れ着いたという伝説に由来しています。
大井川に架かる水路橋は人や車も通れますが、足元には各地域に供給される水が通っています。穏やかな邑から望む雄大な川と水路橋の風景も神座鵜網の自慢です。河川敷(駐車場有)から対岸を走る大井川鉄道のSLも眺めることができます。


毎週日曜開催のそうずら市
「そうずら市」は新鮮な農産物がそろいます

日曜朝市「そうずら市」

神座鵜網の農産物の購入は毎週日曜の朝6時から神座小学校前で開催されているそうずら市がおすすめです。
鵜網ではお茶処で有名で、神座ではミカン、イチジクなど旬の美味しい果物や野菜が栽培されています。市では新鮮な農産物の他、大福、柏餅や朴葉焼きなど手作りの季節の味を楽しめ、花の販売があることもあります。
神座のバラ栽培は良質で形の良いものが生産され、静岡県のバラ出荷量の16%を占めています。JAおおいがわのまんさい館でも神座鵜網の農産物を購入できます。道路沿いの無人販売所も取れたての美味しいミカンを購入できます。(そうずら市の場所はページ上部のマップを参照してください)


大井神社「秋の祭礼」
伝統的な大井神社の秋の祭礼

神座手づくり紙芝居グループ

神座には手づくり紙芝居グループ「あったとさ」があります。
設立者、北川忠雄さんは故郷を愛し、郷土の歴史を子供達や若者たちに伝えて行きたいという思いで紙芝居の制作を始めました。
紙芝居はこの地区に古老から語り継がれてきた伝説や民話を手づくりで描き、小学校をはじめ各地で公演され、18年には静岡県地域文化活動奨励賞を受賞されています。
また、神座鵜網の集落を守る大井神社で毎年秋に開催される祭礼は、古から続く伝統で、天狗が登場します。一般の方も見物できます。

清流と暮らす邑
清流と暮らす邑

越地の開田と切り割り

農業に欠かせない水が豊富で、茶、米を中心に今では懐かしい田圃のレンゲ畑を再現し、そこで遊ぶ子供たち、山菜や木の実、カモシカ等の動物に触れあうことができ、朝は野鳥のさえずりで目を覚ます。そんな自然があふれる地域です。大井川の支流家山川の畔に位置した自然に恵まれた地域です。しかしこの自然は元から存在したものではありません。江戸時代末期までは、大雨が降るたびに川の水があふれ、家や田畑が流されていました。
この状況を憂いた家山地区の医師村松周庵は、2年の歳月をかけで岩山を砕き、川の流れを変えました。さらに、3,000メートルほどの堤防を築いたり、10ヘクタールほどの新田を作ることで、水害の苦しみから村人を救ったと伝えられています。


懐かしいレンゲ畑が広がります
懐かしいレンゲ畑が広がります

レンゲ畑からとれた米

地域の農村資源や環境を守るべく、自治会を中心とした4つの町内会により地域活動が計画されています。 現在は、井水の会、子供会、花の会、消防団、老人会などの組織と自治会が連携し、農業用施設の管理や補修、地域の花壇への植栽、レンゲ畑での保育園児との交流などの活動が行われています。地域の自然やレンゲ畑を通じた地域住民の交流は、新たな農作物の導入や従来品の発展などの取り組みに繋がっています。
最近では、レンゲ畑でとれた米を「レンゲ米」と名付け、販売も行っています。レンゲ米を契機とした今後の地域の農業の変化が期待されます。


ノスタルジックな邑のシンボル
ノスタルジックな邑のシンボル

越地ならではの見所

家山トンネルを越えて300mほど行った道沿いに、屋根が三角形で見張り台が円形の櫓があります。
半鐘や螺旋状のはしご階段、ホースを干すための滑車などが現存し、邑にノスタルジックな雰囲気をかもし出しています。昔懐かしい火の見櫓です。
野守の池は大井川の三日月湖で、島原の遊女野守太夫 (のもりだゆう)と夢窓国師(むそうこくし)の悲恋物語が伝えられています。春には桜がと花菖蒲が美しく咲き乱れ,ヘラブナ釣りや散歩を楽しむ家族連れが多く訪れます。毎年8月15日には「野守まつり」が開催されます。

地域住民総出で環境美化活動
地域住民が協力して環境美化に取り組んでいます

歴史ある水田の邑

上小杉地区に広がる水田は、平安鎌倉時代の伊勢神宮の荘園小杉御厨跡です。古くから伝わる水田は、今も稲作が行われ、米農家の間では「大井川の伏流水と豊かな土壌がおいしい米を育てる」と言われています。この美田を守るため、子供会や自治会が協力し、「中の島地域環境保全活動組織」が保全活動を行っています。


神相撲
神相撲

次世代に継承される伝統

地域にある上小杉八幡宮では毎年10月にその年に生まれた晴れ着姿の男子2名が、神官の行司で立ち会う神相撲や、地元から選ばれた青年が綿の袴姿で、徒歩による流鏑馬式を行います。神相撲では、可愛らしい赤ちゃんの姿に立会人、見物人が皆笑顔になる微笑ましい神事です。地域全体で伝統を再現し、次世代に継承しています。


歴史ある水田地帯の美味しいお米
歴史ある水田地帯で栽培される美味しいお米

安心安全の野菜が買えます

中の島地区の農産物生産者は近隣のファーマーズマーケットでの出荷販売を通じ、地場農産物等の生産拡大と地域農業の振興を目指すとともに、消費者と農家の交流活動を進めています。お米の他、とれたて新鮮な特産物はJAおおいがわ まんさいかんなどで購入できます。歴史ある水田地区に住む地元の小学生にも、稲作体験を通じて田んぼの役割や、生き物の事、食について改めて学べるようにしています。

麦畑はコスモス畑に変身
麦畑はコスモス畑に変身

偉大な流れ大井川と報徳精神が育むコスモスの里

大井川の下流左岸に位置する西島地域では、平成11年から地域内外の人々に楽しんでもらうため、コスモスの植栽をはじめました。さらに、「ふじのくに美農里プロジェクト」を通して活動を広げ、地域住民と一緒にコスモスの栽培やビオトープでのメダカの飼育を行っています。
西島地域はコスモスの里として定着し、平成23年には周辺名所旧跡などの地域資源を巡るバスツアー「地域再発見の旅」のコースにもなっています。特にコスモス畑は参加者に大変好評で、口コミにより年々コスモスが咲く時期の訪問者が増加しています。


かつての面影、舟形屋敷
かつての面影、舟形屋敷

偉大な流れ「大井川」の水防の歴史

大井とは「偉大な流れ」という意味ですが、一旦洪水ともなれば下流の住民にとってはそれは恐ろしいものでした。現在の堤防は明治29年に完成しましたが、それまでは志太南部を奔流していたため、人々はその間の微高地に田を開き民家を点在させていました。西島や下流の飯淵地区は、大井川の流れが特に激しい地域であったため、大井川の氾濫に備えて、自分の家屋敷を洪水から守るための「舟型屋敷」が点在していました。現在では強大な堤防の建設、土地改良事業や道路網の整備により、舟型屋敷はほとんど見られなくなりました。西島報徳社が地区の農業の活性化を目的として創立されました。
明治中ごろに現在の大井川の堤防が建設されたことは、地域の発展に大きく貢献しました。


歴史ある俳句碑
歴史ある俳句碑

歴史ある句碑、現代の歌碑

俳人笑山、秋富、雪岡らがつくった同人組織「六鯨舎」。その笑山の辞世の笑山句碑が西島自治会館敷地の福寿院廃寺墓地にあります。この句碑は六鯨舎の同人が寛文十年(1798年)に建立し、俳句碑としては志太地区でも最も古いもののひとつです。
現代の物では県内の地名が散りばめられた歌詞が印象的な、氷川きよしのヒット曲「大井追っかけ音二郎」の歌碑が旧大井川町民の有志の募金によって大井川陸上競技場の構内に建立されました。

藤枝市殿の朝比奈大龍勢
歴史ある朝比奈龍勢

迫力の「のろし」朝比奈大龍勢

静岡県指定無形民俗文化の朝比奈大龍勢。戦国時代に朝比奈城と朝日山城の連絡手段として上げられていたのろしが起源となっています。殿、新舟、桂島、羽佐間、宮島、小園、玉取の各地域がそれぞれに打ち上げ、全部で30発の白煙が空に向かって打ち上げられます。2年に一度のこの行事は、満開のコスモス畑の中で行われます。開催情報は藤枝市ホームページをご覧下さい。
見事なコスモス畑は殿地区の秋の風物詩です。地域の大人から子供まで皆で協力して種まきや種取をし、ピンクの愛らしいコスモスを咲かせています。毎年9月下旬から10月中旬頃が見頃です。コスモスの花の時期にはイベントが開催され、地場産品を購入できます。毎年、栽培する場所が変わりますが、殿公会堂周辺を目指して行くと、案内板が出ています。


藤枝市殿地区の虫送り
夏の伝統行事、虫送り

次世代に伝える夏の伝統行事

殿地区では毎年8月23日に伝統行事の「虫送り」を行います。鐘を鳴らしながら、あぜ道に立てた松明に火を灯し、燃える松明に虫が飛び込む習性を利用した、農薬がない時代から続く害虫防除方法です。子供たちも参加して火に飛び込んだ虫の魂を供養し、農産物の豊作を祈願します。祈りの籠められた松明が田畑を照らし、幻想的な情景を見ることができます。
以前は県内各地で見られた農行事ですが、現在では数少ない貴重な風物詩です。


朝比奈玉露の栽培
甘みあるまろやかな味と香りの玉露の産地

地酒「岡部丸」と「朝比奈玉露」、「朝比奈かぶせ茶」、「朝比奈てん茶」などの被覆茶

殿地区周辺では酒米「誉富士」の栽培が盛んです。収穫された酒米は初亀酒造で仕込まれ、純米酒『岡部丸』となります。地域の特産でもあるお米を作る事を小学生も体験し、収穫の喜びを伝えています。また、お茶の栽培も盛んで「朝比奈玉露」は福岡の「八女」京都の「宇治」と並ぶ日本三大玉露の一つです。お茶摘み収穫の前に茶葉を日に当てず栽培した香り高い玉露は道の駅「玉露の里」でも購入できます。