裾野市パノラマロードの富士山と菜の花
四季折々の花畑と大きな富士山が魅力です

四季折々の花と富士山の雄大な景色

平成24年度「花咲くしずおか」花・緑・暮らし景観コンクールの景観部門の最優秀賞を受賞した地域です。
裾野市運動公園のあたりから国道469号線に向かって車を走らせると、視界いっぱいに広がる富士山の大迫力と、沿道に咲く花々との美しい共演を楽しめます。
3月中旬からはヘルシーパークに隣接する梅の里の梅の花が見頃を迎えます。
3月下旬〜4月中旬頃は菜の花、桜等が咲き、9月頃にはコスモスが咲くなど四季折々の花々が富士山の景色を一段と楽しませてくれます。東名高速裾野ICから車で約10分。駐車場、トイレはパノラマロード沿いに有ります。


裾野ヘルシーパーク露天風呂からの富士山
ウォーキングの疲れを癒すお湯

直売所や温泉施設があります

パノラマロード周辺には温泉施設やキャンプ場があり、不定期ですが農産物直売所が開店していることもあります。
温泉施設「裾野ヘルシーパーク」は入場すると裾野名物「すその水餃子」をはじめとする「すそのブランド」商品の購入ができます。
パノラマロードで花と富士山を眺めながらウォーキングを楽しんだ後に、温泉で疲れを癒して帰るリピーターの方も増えています。


裾野パノラマロードの種まき
種まき活動、一緒に参加しませんか

ボランティアイベントやお祭に参加しませんか

パノラマロードの美しい花は地元の皆さんとボランティアの皆さんが力を合わせて咲かせています。種まきなどは一般の方も気軽に参加できます。
裾野市のホームページで募集をしますので、興味のある方は要チェック!皆で協力して一緒に蒔いた種が、きれいに咲く頃に再び見に行くのも楽しみですね。
夏と秋に種まきイベントと草刈り・草取りイベントを開催し、会員をはじめとする多くのボランティアにより美しい花畑を作り上げています。4月に菜の花&桜まつり、9月のお彼岸の頃にはコスモスまつりが開催され、ステージイベントや地元の皆さんの出店が並び、賑わいます。
結婚式の記念写真撮影に来るカップルもいる美しいロケーションで楽しいひと時を過ごしてください。

芝川の向こうに広がる富士山
柚野の里

富士山の全景を楽しむ邑

柚野地区の自慢は裾野まできれいに見える富士山。どこから眺めても美しい姿を見られます。
棚田に映る姿、四季折々の花の向こう、溶岩流が露出した芝川越しなど、自分だけのお気に入りビュー・ポイントを見つけて下さい。芝川の西側を時計回りに柚野地域をのんびり歩きながら一周するのが、地元の皆さんおすすめの散策コース。

信号のない地域です。車も人もゆったりしています。訪れた皆さんものんびり柚野時間を楽しんでください。


信長公黄葉まつり 火縄銃の演武
信長公黄葉まつり

柚野のお祭り

毎年10月に行われる柚野大明神秋まつり。お神輿や奉納子供相撲、氏子の皆さんの出店などで賑わいます。11月には柚野の里まつりが開催され、縄文時代をテーマにした体験やステージがあります。例年、柚野の里まつりは、地域外からも多くの人々が訪れます。
さらに11月には武田家、徳川家とも縁があり、 信長公の首塚もある西山本門寺で『信長公黄葉 まつり』が行われます。
西山本門寺は朝廷から下馬札を許された由緒あるお寺です。火縄銃の演武や武者行列を見物すれば、タイムスリップした気分になれます。毎年たくさんの見物客で賑わいます。


西山本門寺の黒門と桜
西山本門寺の黒門と桜

お寺めぐり・歴史めぐりを楽しむ

柚野は縄文時代の大鹿窪遺跡を始め、道祖神などが数多くあります。柚野を見守ってきた、樹齢300年を超える古木も点在しています。平家や武田軍とゆかりのあるお寺や西山本門寺の黒門の桜が人気です。柚野十寺めぐりをすれば、それぞれのお寺からの富士山や柚野の様々な景色に出会えます。


お茶畑からの富士山
お茶畑からの富士山
そば畑と富士山(第3回農村の魅力フォトコンテスト佳作)
そば畑と富士山 (第3回農村の魅力フォトコンテスト佳作)

四季折々の富士山との調和

岩本山は標高193m。山頂には岩本山公園があります。梅や桜の花の季節には多くの人で賑わいます。お茶畑から富士山を望める場所では、テレビドラマの撮影場所になりました。
駿河湾、富士市街地、愛鷹山、伊豆の山々、南アルプス。そして大きな富士山まで、天気の良い日には一度にたくさん楽しめる絶景スポットがありますので、散策しながらお気に入りの場所を見つけて下さい。岩本山公園にトイレ・駐車場が完備されています。かりがね堤から岩本山公園に向かうハイキングは富士山を眺めながら歩けるので人気があります。春の花咲く頃、萌黄色の新茶の頃、ミカンの花の香る頃、ヒガンバナやコスモスが揺れる頃、澄み切った空気が富士をくっきり見せてくれる冬と、四季折々に異なる表情を楽しめます。道中にある実相寺から階段で岩本山に登っていく道も趣があります。帰りは富士市コミュニティバス「こうめ」を利用すると便利です。また、この地域では遊休農地への景観植物の植栽によって、農地の保全と景観の形成に取り組んでいます。
春はレンゲ色、夏はひまわり色、秋はソバの花の白色に変化し、富士山に彩りを添えています。
取組んでいる農地までは、岩本山公園へ向かっていく途中にある、地域の方が設置したのぼりが案内してくれます。


岩本山からのミカンと富士山
富士山を望むミカン畑

地元で育った豊な農産物

岩本山からかりがね堤一帯の地域は、お茶やミカン、ナシの他、色々な野菜の栽培が盛んです。
採れたての美味しい農産物や加工品は、JA富士市のかりがね産直市で購入できます。
ここで買ったものをすぐ近くの雁公園で富士山を眺めながら食べるお客さんも多いです。雁公園には駐車場・トイレ完備です。


かりがね堤のコスモス
コスモスもヒガンバナも楽しめます

満開のコスモスと幻想的な投松明

毎年10月の第1土曜日には、雁公園では「かりがね祭り」が開催されます。
昼の部では満開のコスモスと富士山を見ながら様々なイベントを楽しめます。地元の皆さんが協力してたくさんの出店が並び、地域ならではの名物を味わえます。毎年多くの来場者で賑わいます。
夜の部ではかつての築堤や氾濫の犠牲者や、神仏加護の為に人柱になった僧を弔うための投松明が行われ、夜空に松明の灯が幻想的に揺れます。開催日など詳しくは富士市のホームページをご覧ください。


岩本山産直市(夕市)
岩本山産直市(夕市)

岩本山産直市(夕市)

JA富士市岩松支店に隣接する「岩本山産直市」では、地域で採られた四季折々の新鮮野菜などを販売しています。
平成26年11月10日にオープンし、地域内外の方々が集まる賑やかな夕市です。
夕市のため、開店時間に注意が必要です。

住所:富士市松岡2392-1(夕市 14:00~18:00)

レンゲ畑も広がります
レンゲ畑も広がります

先人の苦労で生まれ変わった農地

富士山南麓に広がる「浮島ヶ原」。かつては浮島沼と呼ばれ、富士山を眺望できる風光明媚な場所として旅人の疲れを癒していました。しかし、田植えや稲刈りの際には、泥深い水田に腰まで浸り、田舟で苗や稲を運搬しなければならず、農業を営むには劣悪な環境でした。
そのため、江戸時代から治水、排水工事が行われ、近年になって沼川排水路が完成すると、急速に乾田化が進み、現在では優良農地となっています。
富士梨は明治初期に富士地区で植え始められた梨です。糖度が高く、みずみずしい富士梨は、7月下旬から9月下旬にかけて収穫されます。栽培農家が直接販売していることが多く、市場やスーパーなどの店頭にはあまり並ばない希少な特産物です。


稲刈り、楽しい!
稲刈り、楽しい!

地域ぐるみで未来の担い手を育てる

地域では、ふじのくに美農里プロジェクトに取り組む組織「富士山のふもとの郷を守る会」を中心に、未来の担い手に農業に興味をもってもらうための活動を行っています。
地元小学校では、社会科の授業の時間に農業者の話を聞いたり、鎌を使った稲刈り体験を実施。幼稚園では、れんげの種まきと花の摘み取りを体験学習に取り入れ、農業者の指導の下に行っています。
地域企業と地域住民の協働活動も活発に行われています。景観形成のための地域清掃やれんげなどの植栽、ため池、用水路の草刈作業、不法投棄ゴミ処理作業などに、企業と住民が一体となって取り組んでいます。


貴重な自然を守り続けています
貴重な自然を守り続けています

浮島ヶ原の自然

浮島ヶ原の湿原には、環境省レッドデータブックに記載されている貴重な植物が分布しています。浮島ヶ原自然公園では、貴重な植物や自然風景を身近に観察できます。浮島固有種とされるナヨナヨワスレナグサなど貴重な動植物と出会うことができます。
浮島ヶ原地区へはJR吉原駅から北東に10Km足らずのローカル鉄道、岳南電車での訪問もお勧めです。線路際まで建物が迫る市街地や、パイプなどの配管がめぐる工場の間を縫うように、のんびりと走ります。

新鮮な農産物を購入することができます
新鮮な農産物を購入することができます。

多種多様な農産物があります

河津町上佐ケ野は清流佐ヶ野川沿いに広がる集落です。山に囲まれ、穏やかな農村風景が広がります。清流を活かしたわさびづくりの他、マンゴー(夏)やイチゴ(12~5月)、自然薯(12~2月)、キヌサヤ(春・10・11月)、ミカン(年間を通して様々な種類)、シイタケ、トマト(夏)などなど、バラエティー豊かな農産物が年間を通して栽培されています。地域内の無人販売所などで丹精込めて育てた採れたて新鮮な農産物を購入できます。直売や地方発送を行っている生産者もありますので、農作業のお邪魔にならない範囲で、声を掛けてみて下さい。


上佐ヶ野の三段滝
地元の人が愛する三段滝

歴史・自然・農村風景を満喫できます

上佐ヶ野集落は歴史ある地域です。集落内にある細工谷遺跡では縄文時代の土器や黒曜石や矢尻などが見つかっており、この地で遥か昔から人の営みがあった事がわかります。周辺には城ノ平城跡、子安地蔵や延命寺など、歴史的な見どころがたくさんあります。セラピーロードの鉢の山には31体の、観音山には47体の石仏群があります。
また、上佐ヶ野は自然も豊かです。鉢の山はその名の通り、お鉢をひっくり返したような見事な姿で、上佐ヶ野のランドマークです。そして、是非足を運んで欲しいのは三段滝。河津七滝とは異なった趣を楽しめます。マイナスイオンをいっぱい浴びながら、自然の偉大さを体感して下さい。滑りやすく、ごつごつした岩が多いので、しっかりとした靴でお出かけ下さい。上佐ヶ野の魅力をゆっくり満喫するにはハイキングがおすすめです。コースなど詳しくは河津町のホームページをご覧ください。鉢の山駐車場に一般用・多目的トイレ有ります。三段滝前には4台程度の駐車スペースが有ります。(滝の先は林道となり、行き止まりです。)


ブルーベリー狩りを楽しめる河津ブルーベリーの里
ブルーベリー狩りを楽しめる河津ブルーベリーの里

夏限定「河津ブルーベリーの里」

2008年から観光農園としてオープンした「河津ブルーベリーの里」。この施設は、夏季限定で開園し、毎年多くの観光客で賑わいます。近年は、上佐ヶ野川近隣のキャンプ場や温泉地に宿泊し、毎年楽しむリピーターも増えてきました。広大な園内に植えられたブルーベリーの摘み取り体験ができるほか、カブトムシ狩りやヤギの放牧なども実施しています。訪れた子どもたちに人気なのが特製ブルーベリーのシロップをかけたカキ氷。是非一度ご賞味ください。

南伊豆町 日野のヒマワリ畑
夏はヒマワリ畑が広がります

元気な百姓パワーで地域を盛り上げます

日野地区の休耕地に毎年1~4月は菜の花、8月はひまわり畑が広がります。花は地元の皆さんが協力し、「元気な百姓祭」という活動で種まきをし育てています。
2月の「みなみの桜と菜の花まつり」では地元高校の吹奏楽部が「菜の花コンサート」を開催し、コンサート後には「菜の花結婚式」が行われ、新郎新婦の入場を生演奏で祝福します。
優しい黄色の絨毯の中で愛を誓いたいと、毎年、多数の応募がありますが挙式できるのは審査で選ばれた1組だけ。ラッキーなカップルの幸せいっぱいの結婚式を一般の方も一緒にお祝いすることができます。美しいロケーションの広がる花畑に是非、お出かけ下さい。
結婚式の応募など、詳しくは南伊豆町観光協会のホームページをご覧下さい。


道の駅下賀茂温泉 湯の花
南伊豆の採れたて新鮮が揃います

南伊豆の名産品が揃っています

農・海産物、林産物、加工品、工芸品等いろいろな物が集まる直売所。お店のすぐ隣に「手湯・足湯」があり、青野川を眺めながらのんびりくつろげます。12月には毎年恒例の『農産物 年末福引大会』、8月は「ところてんまつり」など、楽しいイベントで盛り上がります。毎月月末の日曜日に行われる「湯の花試食会」では野菜の栄養をたっぷり食べられる試食会を開催。参加無料・事前申込不要です。詳しくは農林水産物直売所 湯の花のホームページをご覧下さい。


日野の新鮮な野菜
元気な百姓達が作る、元気な野菜

地産地消が生き甲斐や後継者育成に

NPO法人「南伊豆湯の花」では、小中学校の食育や農業体験学習への支援活動を行っています。
農林水産物直売所「湯の花」で小学生が自分達で作ったお米を販売する体験なども行っています。その楽しさを体感し、将来、この地で美味しい農産物を作るきっかけになるかも知れません。また、地域の多くの人が出荷者となり、より品質の良い農作物を作ろうと生産者の生き甲斐にもつながり、まさに『元気な百姓達』が丹精こめた作物の生産、販売を行っています。

受験生におススメ「落ちない花」マーガレット
受験生におススメ「落ちない花」マーガレット

マーガレットの里「伊浜」

伊浜地区は南伊豆町の北西に位置し、人口三百人ほどの駿河湾に面した海沿いの集落。伊豆半島のなかでも温暖な土地で、「長寿の里」として知られています。
昭和47年に開通した南伊豆町と松崎町を結ぶ南伊豆道路(国道136号線)は「マーガレットライン」の愛称で親しまれています。名前の由来となったマーガレットは伊浜の特産品で、マーガレットを通した邑づくりが行われています。マーガレットはカナリア諸島原産のキク科の花です。JA伊豆太陽では、花が咲ききっても花びらが散らないことから、「マーガレットは落ちない花」として受験生向けにPRしています。
4月中旬から5月中旬にかけて観光花卉園「マーガレット狩り園」をオープン、一般開放されています。綺麗な海と花に囲まれた集落で、海水浴場もあり、冬から春にかけては太陽が水平線に沈み、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。


皆で協力して綺麗な海に!
皆で協力して綺麗な海に!

伊浜海中クリーン作戦

伊浜地区では、区の主催による海中クリーン作戦を開催しています。このイベントは、平成24年までNPO法人の主催により、数地区の持ち回りで開催されていました。伊浜区の主催となって第一回目の「海掃除2013」では、ダイバーやシーカヤックなど180名以上が参加しました。参加者は、波勝崎の海中や海浜を清掃し、約470㎏のゴミを集めました。メインはダイバーによる海中清掃ですが、海浜の清掃は当日受付をすれば誰でも参加が可能です。


長寿の里の守り神
長寿の里の守り神

伊豆国七福神と野猿公園

伊浜地区の近くには野猿とふれあうことができる波勝崎苑(はがちざきえん)があります。東日本最大の野猿公園として知られる、昭和32年に伊浜の肥田与平氏が餌付けに成功したことから始まった野猿の楽園です。現在300匹ほどの野猿が生息し、いろいろな表情やしぐさを見ることができます。
集落中腹の坂にある普照寺は、行基作とされる観音像を本尊とする寺です。伊豆国七福神巡拝の一つにもなっています。紙本墨書大般若経、わに口、梵鐘の3点は、県指定文化財となっています。

西伊豆町中のアロエの花
温暖な気候の下で咲くアロエの花

ハウスの中では愛らしいキンギョソウ

西伊豆町中地区のビニールハウスの中では、カーネーションやキンギョソウが栽培され、地域の特産品の一つになっています。キンギョソウは愛らしいフリルの様な花弁に、白・ピンク・紫など色とりどりで、花の少ない冬に全国に向けて出荷の最盛期を迎えます。
アロエの栽培も盛んで、12月頃にはオレンジ色の花が目を楽しませてくれます。冬でも温暖な西伊豆町ならではの風景が広がっています。


西伊豆町中地区の田園風景
ふるさとの美しい田園風景を守り継いでいます

昔ながらの美しい田園地帯を目指して

西伊豆町の地形は、山から続く傾斜地が海まで迫る地域が多い中、町内では珍しく比較的平坦な中地区は、貴重な水田地帯です。この水田地帯の水がめでもある、明治時代に作られた約2kmの用水路「大堰」があります。かつては大堰を管理することを目的に、「大堰組合」が組織されていました。高齢化や後継者不足等のため、平成18年頃に組合が解散したところ、管理が行き届かず、仁科川から流れ込む土砂などで水路の水質が悪化していきました。
貴重な水田風景を守るため、有志で平成24年5月に組織を復活し、現在では大堰水系を利用する耕作者・地域住民だけでなく、近隣地域の住民も協力し環境美化にも力を入れています。水路に溜まった泥を取り除いたり土用干しの作業など、昔ながらの美しい田園地帯を維持し次世代に残す活動に取り組んでいます。


駒形神社の神楽
古から続く厳かな御神楽

歴史・芸術・温泉・自然を満喫できます

中地区にある樹齢数百年を数える2本のビャクシンに守られている駒形神社。江戸時代唯一の輸送手段だった馬力馬、農耕馬の霊を祀っています。現在では農業の神様として親しまれ、毎年2月11日と11月2、3日には神楽が五穀豊穣を祈って奉納されます。獅子頭を2人で1頭をかつぎ「サガハリの舞」や鈴と幣束を持って1人で舞う「鈴の舞」など、古くから続く厳かな神事です。西伊豆町無形民俗文化財に指定されています。詳しくは西伊豆町のホームページをご覧下さい。
駒形神社から歩いてすぐの東福寺には大正時代に描かれた「五百羅漢」や、仁科川沿いの町営日帰り温泉施設「せせらぎの湯」、海へも2kmほどなど、見所・湯処が色々あります。のんびり中地区を散策してみませんか。

ヒガンバナ花街道のヒガンバナ
100年前から続くヒガンバナの景観を100年後にも

ヒガンバナ花街道

伊東市十足地区は周囲は山に囲まれていますが、比較的平坦な地形で長閑な田園風景が広がっています。例年9月のお彼岸の頃から10月にかけての2週間ぐらいの間、地域の皆さんが植えたヒガンバナが見頃になります。十足のヒガンバナは100年以上昔から植えられていたと言われていて、中伊豆と伊東の海を結ぶ街道でもあったこの地を通る人々の目を、古から楽しませてきました。未来へこの美しい景観を引き継ぎ、その景観をもっと多くの人に楽しんでもらおうと地域住民が協力し、土手への植栽など「ヒガンバナ花街道」活動を行っています。
田植えの終わった6月から7月にかけては蛍が舞い、カエルの大合唱も楽しめます。天城山、遠笠山、矢筈山、大室山を望み、穏やかな風景がそこに暮らす人々を優しく包み込んでいます。伊東駅から十足広場行のバスに乗り、「龍雲寺」バス停下車。田んぼの中の遊歩道を歩けば、矢筈山を正面に見ることができます。


十足の引手力男神社
十足地区の鎮守さま「引手力男神社」

有名観光地からハイキング

十足地区は奥野ダムや大室山や「伊豆の瞳」と呼ばれる一碧湖からも歩いて30分ほどです。伊東市のホームページのレジャー情報の中で一碧湖→十足→さくらの里ハイキングコースが詳しく紹介されています。十足はそれほど大きくはない集落ですので、のんびり、ゆったり、歩いてその魅力を満喫して下さい。
十足地区には様々な石仏や史跡が点在しています。集落にある引手力男神社(ひきたぢからおじんじゃ)は大きな神社ではありませんが、慶安5年に修復された記録などが残っている、歴史のある神社です。10月の秋祭りには「翁の三番叟」が奉納されます。民家の片隅、田んぼのあぜ道などに道祖神、馬頭観音、庚申さんの他、少し珍しい神様もいらっしゃいます。歳(せい)の神様(お地蔵さん)には、どんど焼きの炭を塗りつけて真っ黒にすることで、健康祈願をする風習があったそうです。いぼを取ってくれる神様もいらっしゃいます。観光でお近くにお出かけの際は、貴重な日本の原風景・田園風景が残る十足地区にも是非、お立ち寄り下さい。


十足の田園風景
耳を澄ませば、風の音や鳥の歌声が聞こえてきます

十足(とうたり)の由来あれこれ

『十足』と書いて「とうたり」と読むこの地域。その地名の由来は諸説あります。
「江戸からの旅人の履いていた10足目の草鞋の緒が切れたから」「山の中で草鞋が10足でも足りないほど険しい場所だから」「十足りるから(自給自足でなんでもそろう)」など、様々です。草鞋の緒が切れるほど歩いて来た旅人も、ここの風景にほっと一息つきながら新しい草鞋に履き替えてまた歩き出したのかも知れません。
十足地域の中を通っている県道351号線沿いには野菜の直売所があり、露地栽培の美味しい野菜が手に入ります。季節によっては珍しい野菜が販売されていることもあります。


幻想的な灯りが揺らめきます
幻想的な灯りが揺らめきます

歴史遺産を残す農村環境

世界文化遺産富士山を望む水田地帯の金谷地区は昔ながらの里山の風景が見られ、地域の人々と多くのボランティアにより景観保全に取り組んでいます。神奈川県内で竹林整備等の活動を行うNPO法人「日本の竹ファンクラブ」と、地元団体である韮山金谷の里夢くらぶが協働活動を開始し、主に放置竹林の伐採・整備活動を行います。
間伐する際に発生した竹材を活用して竹灯籠を製作、約4000本の灯籠で江川邸内の竹林、中庭や池をライトアップする韮山竹灯籠まつりを毎年開催。イベントでは、尺八、オカリナ、ハーモニカのコンサートや合唱、竹のオブジェの展示、竹製品やカッポ酒(竹徳利の熱燗)等の販売などが行われ、来場者に竹の素晴らしさと竹林の保護をPRしています。
竹林ボランティアも随時募集中ですので関心のある方はお気軽にご参加ください。


時代劇の撮影にも使われる江川邸
時代劇の撮影にも使われる江川邸

悠久の時と歴史ロマンを感じさせる史跡

邑が誇る国の重要文化財である江川邸は、平成25年9月に世界遺産国内推薦資産に決定した韮山反射炉を造った江川坦庵の住居として、江戸の佇まいを残しています。
江川邸に近接する、ため池「城池」を囲む城池親水公園は、野鳥や魚類の宝庫となっており、地域住民の憩いの場となっています。
さらに、平清盛の継母池禅尼の命乞いによって一命をとりとめ、韮山へ流罪になった源頼朝が、14歳から34歳の旗揚げまでを過ごした蛭ケ小島など、数々の史跡を訪れることができます。


韮山反射炉
韮山反射炉

韮山反射炉

韮山反射炉は、代官江川坦庵が手がけ、後を継いだその子英敏により完成しました。反射炉とは、金属を溶かし大砲を鋳造する炉であり、現存する唯一の稼働した反射炉として、平成25年9月20日に世界遺産国内推薦資産に決定しました。

生き物の楽園、桶ケ谷沼
生き物の楽園、桶ケ谷沼

山、水、花に囲まれた自然豊かな里

見渡す限りの菜の花畑は地域内外の人々に親しまれ、訪れた人に美しさと安らぎを与えてくれます。邑には、水稲を中心とした農地と森林が調和した自然豊かな里地・里山景観が形成されています。春先に、地域の南部の桶ケ谷沼南側の畑一面に菜の花が咲く風景は圧巻です。菜の花以外にも、四季折々の自然や景観をハイキングをしながら楽しむことができます。
また、桶ケ谷沼は、日本有数のトンボの生息地としても知られています。絶滅危惧種のベッコウトンボをはじめ、国内に生息するトンボの約3分の1にあたる70種が確認されています。


なたね油で揚げた美味しいてんぷら
なたね油で揚げた美味しいてんぷら

地域の自慢・菜の花循環システム

「菜の花循環システム」とは、美しい花を見て楽しむだけでなく、搾油し、菜の花から油を搾った「なたね油」を精製したり、古い菜種油から精製した燃料でトラクターを稼働させ、来年の菜の花畑を耕したりといった地域完結型の循環システムです。
毎年3月には「菜の花環境まつり」が開催され、都市住民と農村の交流だけでなく、循環型農業についての紹介の場にもなっています。菜の花を見ながら中学校の吹奏学部の演奏を聴いたり、つきたてのお餅や 甘酒、さらになたね油で揚げた菜の花などを無料で楽しむことができます。


絶滅危惧種のベッコウトンボ
絶滅危惧種のベッコウトンボ

桶ヶ谷沼ビジターセンター

桶ケ谷沼の自然環境を保全するとともに、自然環境や自然を利用した体験学習活動を行い、自然保護意識の啓発を図ることを目的に設置されました。
入館は無料で、週末には、自然観察会や講演会などの各種イベントが実施されています。桶ケ谷沼は、本州で最東端のベッコウトンボ生息地であり、国内では唯一の安定した多産地といわれています。環境省が公表したレッドリストにおいて絶滅危惧Ⅰ類とされ、自然保護団体や磐田南高校によるベッコウトンボの人工的な増殖計画が進めています。


歴史の里、高天神の里
歴史の里、高天神の里

戦国を垣間見る風景

高天神城は、菊川下流域の平地部からやや離れた北西部に位置し、小規模ながら、山城として堅固さを誇り、戦国時代末期には武田信玄・勝頼と徳川家康が激しい争奪戦を繰り広げました。
優美な山の形から鶴舞城の別称を持ち、国の史跡にも指定されています戦国時代、武田・徳川の合戦の舞台となった高天神の本丸あとから地域の全貌を眺め、戦国ロマンを、体験してはいかがでしょう。


小学生による田植え体験
小学生による田植え体験

地域のまもりびと

土方地区に工場を置く企業の従業員と農業者や地域住民が参加し、田植え、案山子づくり、稲刈りなどを行い、地域交流を深めています。
小学校では、学校に隣接した田んぼでの田植えの体験学習を20年以上継続して行い、地域農業との交流活動を根づかせています。また、ふじのくに美農里プロジェクトにも積極的に取り組み、農業用施設の共同管理や自治会等と連携した景観形成活動を行い、農地や農業用施設の保全管理のほか、地区内の花壇や緑地帯の手入れも行っています。
素朴と自然の中で、地域の人が観光者が優しく温かく接し会い、明るく元気に動き回るような地域を目指しています。


春の訪れを知らせる高天神社例大祭
春の訪れを知らせる高天神社例大祭

高天神社例大祭

高天神社は、高天神城跡にあり、かつての高天神城を守護する神社です。祭礼は、毎年3月の最終日曜日に東峰の社に神様が里帰りされる行事として行われます。祭礼は桜の見頃とも重なるため、毎年多くの見物人客で賑わいます。

新東名遠州森町PAで農産物を販売
新東名高速のPAで農産物を出店しています

多彩な農産物と出会いを育む風景

友永地区は袋井市三川地域の中央部にあり、ガラス温室でのメロン栽培、お茶生産、水稲等の多彩な農産物を生産しています。水田は小麦、大豆などの栽培にも利用します。新しい技術を取り入れ、次世代にも残していける農業に取り組んでいます。
新東名開通に伴い、遠州森町PAへ農産物の出店しています。基盤整備された農地での農産物の生産活動から織り成される美しい景観がこの地域の自慢です。その景観を満喫できる農業体験民泊や婚活イベントなども開催されています。「夢の里三川グリーンツーリズム」で四季を通じて県内外から民泊する農業体験を行っています。(お問い合わせは袋井市農政課 電話0538-44-3133)


朝長公を偲ぶ「御礼祭」
提灯の灯りが幻想的な「御礼祭」

朝長公を偲ぶ祭り

「源氏の里」は、友永地内の積雲院というお寺に、松尾芭蕉の句に詠まれ、能の演目にもなっている、源朝長公(源頼朝・義経の兄)の墓があることから名付けられました。朝長公を偲ぶお祭り「御礼祭」は袋井市指定無形民俗文化財です。毎年8月15日の夜に行われ、住民が、提灯を持ち歩き、昔の「子守り歌」を歌いながら、無病息災を祈願します。歴史あるお祭りを通し、地域の良さを伝承しています。

新野のカカシ祭り
バラエティー豊かなカカシが勢ぞろい

趣向を凝らしたかかしがいっぱい!

新野のかかし祭りは、趣向を凝らしたかかしが新野川の堤防沿いに40体以上立ち並びます。来場した人も参加できる人気投票があり、バラエティーに富んだかかし達を前に、お気に入りを選ぶのに迷ってしまうことも。そのユニークで思わずニッコリしてしまう温かい雰囲気に、遠方から毎回足を運ぶリピーターも増えています。毎年10月初旬から中旬まで開催されます。川沿いの遊歩道も環境美化の活動でコスモスやヒガンバナが植栽され、地域の人も訪れた人も花にその目を癒されています。


カカシ祭りで手作りの竹馬に挑戦する子供たち
竹馬、上手に乗れるようになったかな?

お土産に地域の特産品を

かかし祭り開催日には、地域の皆さんによる色々な出店があります。新野地域の特産のお茶「御前崎つゆひかり」は食材王国静岡県の認定ブランド「しずおか食セレクション」に認定されています。鮮やかな緑色でやさしい渋みの中に旨みと甘みが引き立つ爽やかな味わいです。新野で収穫されたコシヒカリや、野菜や果物の他、見逃せないのは、かかし祭り限定販売のカカシ煎餅。この時しか手に入らないので、お土産に人気です。また、かかしの立つ遊歩道沿いには、懐かしの手作り竹馬などもあり、子供たちが夢中になって遊びます。


左馬武神社に奉納する献茶祭
手摘みのお茶を奉納する献茶祭

新野左馬助親矩ゆかりの地

新野地区にゆかりのある新野左馬助は戦国時代の武将で、井伊 直政の命の恩人と伝えられています。左馬武神社には、その墓と伝えられる石塔(五輪塔)があります。新野氏の八幡平の城(新野古城)や天ケ谷城平は城址を散策できるハイキングコースになっています。定期的に地域の皆さんでハイキングコースの整備などを行っています。野鳥の声を聞きながら、新野の歴史巡りを楽しめます。お茶の産地でもある新野では、手摘みした新茶を左馬武神社に奉納する献茶祭が4月に行われます。家紋の入った左馬助公どらやきはお土産にも最適です。

田んぼと茶畑の織りなす里山風景

静岡県を代表するお茶と田んぼのコントラストが美しい自然豊かな里山「朝比奈」。
ふるさとを感じさせる、何かほっとさせてくれる景色がここにはあります。御前崎市は、日本屈指の日照量を誇り、太陽の恩恵を最大限に取り入れることができます。朝比奈地区では、牧之原農業用水を利用した茶栽培が大規模に展開されており、新品種「つゆひかり」の導入が積極的に進められています。


「あらさわふる里公園」

地域の交流拠点「あらさわふる里公園」は、山間の懐かしい風景が広がる中に、ビオトープエリア、農業体験エリア、バーベキュー広場、多目的広場、「味工房わらび」、直売施設「ほい!かって家」など様々な施設が充実しています。お花見や茶園ピクニックなどに遠方から多くの人が訪れます。また、園内の棚田では毎年浜岡北小学校の5年生児童が稲作体験をしており、6月に田植え、10月に稲刈りを行っています。園内には桜や梅、ツツジやアジサイなど 四季折々の花が植えられており、1年中いろいろな花が楽しめます。園内には桜や梅、ツツジやアジサイなど 四季折々の花が植えられており、1年中いろいろな花が楽しめます。
バーベキュー広場では、しずおか食セレクションにも認定された「遠州夢咲牛」を堪能できるので、家族で楽しんでみてはいかがでしょうか。


採れたて新鮮農産物が並びます
採れたて新鮮農産物が並びます

地元農産物は 「ほい!かって家」で

あらさわふる里公園内の直売施設「ほい!かって家(やー)」では、地元の農家が精魂込めて育てた旬の食材を販売しており、新鮮でおいしい野菜を求めて訪れる人々との交流が図られています。
直売施設に並んでいる食材を見ていると、思わず手に取ってしまいます。