花が彩るかつての耕作放棄地
地域一丸となって環境整備をしています

花咲く恩地町

地域一丸となって、環境整備に力を入れている恩地町。浜松市の「花いっぱい運動」に参加し、耕作放棄地の沿道沿いに季節の花を年2回植栽し、道行く人たちの心を和ませています。かつての耕作放棄地でひまわりや菜の花を栽培し、幼稚園児たちも自由に出入りし楽しんでいます。ひまわり畑やコスモス畑など、四季折々の花咲く地域になっています。地域の子供達は、夏休みの間、ひまわりの笑顔に見守られてラジオ体操を行います。地域住民が協力して、芳川堤防の除草や、散策者が早春を満喫できるように11月には菜の花の種をまきます。ウォーキングコースとして人気があります。


恩地町みどり朝市
「新鮮・安全・やすーい」がモットー

みどり朝市

毎月1回、第3日曜に恩地町公会堂でみどり朝市が開催されています。朝市のモットーは「新鮮・やすい・うれしい」。朝市を通して地産地消の輪が広がり、地域住民の交流と親睦の場にもなっています。毎回100名ほどの人で賑わい、開始後30分程度で売り切れ、閉店しますので、お出かけになる方はお早めに。地元の農家を中心に出店し、新鮮な採れたてたて野菜や手作り品が並び、地域の人たちの楽しみになっています。


恩地町の食育、サツマイモ作り
自分で育てたお芋はとっても美味しい!

サツマイモのコロッケや大福が人気

かつての耕作放棄地で栽培したサツマイモを地元の食品加工会社で冷凍コロッケに仕上げました。冷めてもおいしいコロッケです。地元の職人さんが手作りしている大福なども好評です。サツマイモのコロッケや、大福は100円/個程度で販売されます。季節によって、メニューは変わります。毎月開催されるみどり朝市で販売されています。地域の子供たちがサツマイモやジャガイモの栽培・収穫体験をする畑も耕作放棄地を再生させました。子供たちは苗植えから雑草取り、つる上げ、収穫までの一連の作業で野菜を作る大変さや収穫の喜びを体験します。かつての荒れ地は、かけがえのない食育の場に生まれ変わっています。


動植物の宝庫フラワータウン
道路沿い、遊休農地などに花のあふれる風景を

野鳥や希少生物が住まう豊かな自然

和地地区では、トンボ池の造成等のビオトープ造りや梅や紫陽花の並木作りに取り組みました。花川の堤防の矢竹の刈り取り除去を地元高校生の協力を得て実施。蛍の里作りにも着手し、コスモスや菜の花の他、河津桜400本を堤防沿いに植栽し、地域住民が協力して自然豊かで花のある風景を管理・維持しています。源氏・平家・姫蛍の生息地でもあり、6月初旬は蛍の乱舞が見られます。次世代に美しい環境を残す為に、子供たちへの教育にも力を入れています。


遊休農地で育てたもち米を公民館祭りでふるまう
和地で育てたもち米でついた美味しいお餅

馬鈴薯、トマト、キク、ガーベラ

和地地区では昭和30~40年代に天竜川から取水する三方原用水が整備され、現在は馬鈴薯、トマト、キク、ガーベラの特産地となっています。三方原で生産される馬鈴薯は「しずおか食セレクション」に認定されていて、期間限定の「三方原ポテトチップス」は静岡土産として定着しつつあります。
また、地域内の遊休農地を活用して餅米を栽培し、収穫したもち米を使い和地・湖東の2つの幼稚園へ寄付し、餅つき大会を開催しています。公民館まつりでの餅つきでは、つきたてのお餅が500食程ふるまわれます。大好評で、すぐに終了してしまいます。


和地の村祭りでの手筒花火
毎年7月に行われる村祭りでの手筒花火

勇壮な手筒花火とお神楽奉納

毎年7月に開催されている村まつりでは、吹き出す火の粉が勇壮な手筒花火を奉納します。子どもたちも手持ちの小さな手筒花火を体験します。小学生の子どもたちはお神楽を奉納し、伝統神事の継承をしています。


水車とこいのぼり
くんま水車の里のシンボル

清流と天竜美林の森

天竜美林の杉や檜の森に囲まれ、清流阿多古川の源流にあるくんま。ホタル、ギフチョウ、カタクリ、山シャクヤク、遠州細葉シャクナゲなどの貴重な自然が残され、大切に守られています。
大栗安の棚田は標高250mほどの山中にあります。傾斜地に広がる481枚の棚田が周囲の山並みと調和し、美しい情景を作り出しています。風景と空気を満喫する「棚田ウォーク」やしめ縄飾り作りなども開催。機械での作業が難しい棚田での作業には、たくさんの人の力が必要です。ボランティア希望の方、大歓迎です。一緒に楽しく田んぼの作業をしてみませんか?詳しくはしずおか棚田・里地くらぶのホームページをご確認下さい。農作業のあとには、少し足を伸ばして、「くんま水車の里」でのんびり、ゆったりお過ごし下さい。


天竜太鼓
寒さも吹き飛ばす天竜太鼓

楽しい催しが待っています。

毎年2月に行われる、くんま水車の里「大寒謝祭」。
寒さを吹き飛ばす天竜太鼓の熱演や、そばの早食い競争、こんにゃくのつかみ取り競争などを開催。
訪れた人に体の中から温かくなってもらおうと、地元の皆さんが作るしし鍋の無料サービスなどもあります。
8月には夏祭りがあり、鮎のつかみ取りや金魚すくいの他、仮装行列も人気です。
見て、食べて、参加して、大自然の中でたくさん思い出を作れます。


アルプホルン発表会
くんまに響くアルプホルン

里山に響くアルプホルンの音色

夢未来くんまでは、毎年9月に2泊3日のアルプホルンセミナーを開催。
アルプホルンを一度も触った事のない初心者の人でも、発表会で演奏できるまでになります。楽器を持っていない人も参加できます。
期間中、セミナーで講師をされる『アンサンブル フォレスト』の皆さんによるコンサートも行われます。
くんまの里山に、穏やかな音色が響くこの日を毎年楽しみにしているリピーターの方も増えています。セミナーに参加すると、「くんま体験プログラム」で地場農産物の収穫など、くんまの恵みも楽しめます。


くんま沢庵大根の寒干し
昔ながらの製法にこだわって作るくんま沢庵

食事処「かあさんの店」と物産館「ぶらっと」

くんま水車の里にある食事処「かあさんの店」では、地元のお母さんたちが作ったおそばや定食が好評です。椅子や机も天竜美林を使い、木のぬくもりあふれる店内で和めます。
物産館「ぶらっと」ではくんまの里で作られた特産品や工芸品を販売しています。名物くんま沢庵は大根を寒干ししてから米糠と塩で数か月漬ける伝統的な製法で人気です。土日限定の五平餅や秋限定マロンソフトクリームなど、ここだけの味を楽しめます。


銅鐸のふるさと
弥生時代の銅鐸

弥生時代の銅鐸が出土

弥生時代の銅鐸が数多く出土し、美しい水田が広がる由緒ある田園地帯です。弥生時代に作られ、使われた青銅製の銅鐸は稲作の豊作祈願の祭りに使われた道具とも言われ、7つ出土しています。銅鐸が埋もれたままの状態で、金属探知機により見つかったのは全国でも初めてのことでした。浜松市姫街道と銅鐸の歴史民俗資料館で見ることができます。
他にも初山宝林寺の仏殿と方丈が国の重要文化財に指定された宝林寺や、厄除け観音の祝田山善明寺など由緒あるお寺が有名です。1月6日の例大祭には多くの人で賑わいます。また、町内の33カ所には、地域に伝わる物語を「いにしえのまちづくりの会」が作った切り絵で紹介しています。


特別栽培米「細江まいひめ」
ブランド米「細江まいひめ」

良質のお米と柑橘栽培

中川地域の特産である水稲栽培。化学肥料、農薬を静岡県基準の5割以上削減して栽培した特別栽培米『まいひめ』は地元細江地域で作られた、美味しいお米です。厳しい水田環境基準もクリアした、バランスの取れた生態系の中で育まれるお米は自然環境を守りながら、人にも生き物にも安心・安全と人気を集めています。
中川地域の特産の一つに温州みかんと白柳ネーブルがあります。毎年、皇室へ献上される、宮内庁御用達の産地です。白柳ネーブルは果汁が豊富で濃厚で独特な風味があります。香り、甘さ、酸味も程よくバランスのとれた美味しさです。


中川地区のビオトープ
子供たちが生き物や自然との関わりを学びます

ビオトープで自然との共生を学ぶ

多くの地域の人達によって、農村環境の保全と質的向上、生態系の生息状況と保全活動をしています。子どもたちによる稲作体験や田んぼの生き物調査も行われています。水田地帯の一角には生物と食物の共生できる自然環境を少しでも多くの人達に学理解してもらおうとビオトープが作られています。

万斛村と呼ばれた肥沃な地域
万斛村と呼ばれた肥沃な地域

昔からの肥沃な土地

東名高速道路浜松ICの北側、浜松市東区の旧浜北市に接する農地と住宅が混在した地域で、農地の区画は狭く、宅地と宅地の間に農地があるといった環境です。
徳川家康が浜松城に入城した頃は万斛村(まんごくむら)と呼ばれ、穀物が多く取れる肥沃な土地に恵まれた村であったと記録されています。地域の耕作放棄地を解消し、蕎麦や菜の花を栽培することにより、「けっこい」(きれいな)中郡を目指しています。
なの花便りは中郡産の菜種だけを使用し、昔ながらの釜炒圧搾製法で精製したなたね油 。化学処理をしていないため、原料の持つ独特の色や香りが感じられ、その奥深い風味や味わいに圧倒されることでしょう。


ソバ栽培に力を入れています
ソバ栽培に力を入れています

「浜松産ソバ」を目指して

「けっこい中郡」が会長を務める美農里プロジェクトそば部会は、平成23年度から浜松市内各地で、「そば栽培による耕作放棄地や遊休農地の再生利用」に取組んでいます。
そば栽培を通じて、地域の環境保全や住民同士の交流に大きな効果が現れています。平成25年12月7日に開催された市内200アールの畑で収穫したそばを、地域住民に振舞うイベントには、出世大名家康くんやふじっぴーが迎えるなか60名が参加しました。
取組規模を拡大し、安定的なそばの生産が出来るようになれば、「浜松産ソバ」として売り込みたいとの意見や、そば栽培による耕作放棄地及び遊休農地の再生利用、地産地消に関心のある企業や団体との連携を望む声も上がっています。


歴史が残る甘露寺
歴史が残る甘露寺

中郡地区の名所

甘露寺は弘仁年間(810年~824年)に内乱によって亡くなった多くの武士や農民たちの霊を供養するために創建されたのが始まりとされ、観音堂や地蔵堂、弁財天などのほかに塔頭12坊を擁し、真言宗の寺として栄えました。
鈴木権右衛門邸は室町時代から万斛(まんごく=浜松市東区中郡町)に屋敷を構え、江戸時代には庄屋の中でも地位の高い独礼庄屋として栄えました。現在は、地域ボランティアによる邸内の見学会が開催されています。

中ノ町フラワーロード
中ノ町フラワーロード

地域で守る環境・景観

旧東海道(江戸から京都)の真ん中に位置するため中ノ町として名づけられ、東西(東海道)と南北(東側を流れる天竜川)の流通の交差点として栄えた歴史と文化が息づく町です。
一級河川天竜川に面し、北は東名高速道路、南は国道バイパスに囲まれた、都市近郊の地域です。農地と住宅が混在しているこの地域では、水田、施設園芸、露地栽培が各所で行われており、地域住民と農家の交流が盛んです。
また、遊休農地を活用した、コスモス畑は、度々メディア等で紹介されています。国道1号バイパスと同時に整備されたポケットパークで、「中ノ町フラワーロード」として地域住民が花を育てています。春の菜の花、秋のコスモスは見事で、道路を行き交うドライバーの目を楽しませています。


住民手作りの花火大会
住民手作りの花火大会

そばと花火大会が地域をつなぐ

邑では、そば栽培を通じて、各自治会、老人クラブ、小学校が活発に交流しています。そば栽培は、食育教育や遊休農地の再生利用の取組として、多くの支持を得ており、コミュニティの結束力強化を促しています。耕作放棄地や遊休農地の再生利用や保全管理を目的に、栽培が始まったそばですが、中ノ町環境保全会は、これを地元発進のそばブランドとして育てる意気込みです。
毎年8月14日、中野町煙火大会が天竜川右岸側の河川敷で開催されます。
住民で組織する実行委員会が企画・運営を行う、まさに住民手作りの花火大会です。約4000発の花火が真夏の邑を美しく彩ります。


「暴れ天龍」の治水事業に尽力
「暴れ天龍」の治水事業に尽力

郷土の偉人、金原明善

江戸時代後期の一八三二年(天保3年)に現在の浜松市東区安間町に生まれた金原明善は、「暴れ天龍」こと天竜川の洪水に苦しんでいる人々のため、自らの財産で堤防を築いたり、天竜川の上流部に植林をするなどの治水事業を行い、大きな功績を残しました。また、農業用水路兼船の物流として、現在の天竜川下流農業用水と三方原農業用水の構想を立てました。その計画は後世に引き継がれ、浜松市及び市の農業が大きく発展しました。地域では、天竜川農業用水を親しみと感謝をこめて「明善用水」と呼んでいます。

美味しいお米が育つ邑
美味しいお米が育つ邑

花と緑と水の郷

村櫛は名勝浜名湖に三方を囲まれた庄内半島の南端に位置します。先人の開拓した田園と湖の織り成す美しい景観が地域の宝です。
また、四季の花々が地域を彩る浜名湖ガーデンパークは「花の都 しずおか」のシンボルです。村櫛は庄内半島南端に位置し、地域には平成16年の浜名湖花博の会場となった浜名湖ガーデンパークがあります。周囲を浜名湖に囲まれているため、潮干狩り、釣りなどのレジャーが盛んです。遺跡や伝承も数多く、古くから人々が住み栄えていたことが伺えます。浜名湖花博の会場から浜名湖ガーデンパークとして再整備された56ヘクタールの敷地内には、四季折々の花が咲き、年間を通じて散策を楽しむことができます。また、高さ50メートルの展望タワーからは浜名湖とその周辺360°の絶景が望めます。


美味しい食事を美し景色の中で
美味しい食事を美し景色の中で

地産地消にこだわるお食事処

邑では、地域の協働組織(自治会、土地改良区、NPO法人)が三位一体となって、幅広い活動をしています。NPO法人むらちゃネットでは、浜名湖ガーデンパーク内の「お食事処むらちゃ」の運営や、子ども向けの自然体験イベントなどを開催しています。団体名には、村櫛の「むら」に、親しみをこめた呼称である「ちゃん」を地域の独特の言い回しにした「ちゃ」を併せるという小学生のアイデアが採用されています。
「お食事処むらちゃ」では、地産地消をコンセプトに旬の素材の使用にこだわっています。広大な敷地の浜名湖ガーデンパーク内で唯一屋内飲食ができる施設として、来園者の一休みの場になっています。テイクアウトも可能なので、天気の良い日には広場で花々を眺めながら食事をすることもできます。


花と緑と水に癒されます
花と緑と水に癒されます

花にあふれた町づくり

NPO法人むらちゃネットの前身である、村櫛町ガーデンパーク推進協議会は、花博来場者を温かく迎えるため、住民総出で沿道の花飾りや遊休農地6ヘクタールの菜の花の種まきを行いました。
花博開催期間中は、会場内に町営の食堂「花博食堂」を出店し、来場者に浜名湖の魅力を味わってもらうとともに、地域に経済効果をもたらしました。
このような様々な協働活動を実施するうえで、任意のボランティア団体であった村櫛町ガーデンパーク推進協議会は、「花と緑と水と安心癒しを提供する事業を行い、 地域に住む人を始めガーデンパーク来園者に寄与する」ことを目的にNPO法人むらちゃネットとなりました。

訪れる人の目も癒されます
訪れる人の目も癒されます

みんなが誇れる町に

大塚は、安間川と天竜川の間に位置し、浜松市中心部より車で15分ほどの都市近郊型農業振興地域です。地域では主に、ゴボウ、生姜、エビ芋などが盛んに生産されています。生産した作物は祭りの際などに地域に提供し、地域の人々と一緒に味わうことで、地域の輪を作っています。
邑の活動組織である大塚愛郷会は、平成21年度にふじのくに美農里プロジェクトの組織として活動を開始しました。平成22年度には、自治会ごとの水路の清掃及び草刈り活動が活発になり、遊休農地を活用した、コスモス、ひまわり、ポピーなどの景観植物の植栽も始まりました。


花あふれる自慢のお庭を大公開
花あふれる自慢のお庭を大公開

花のもてなしオープンガーデン

地区内には、飯田公園としても知られているみどり~な(浜松市緑化推進センター)があります。みどり~なは、約500種15,000本の植物があり、庭樹・生垣等の31の見本園と植物が見せる四季折々の風景を一年を通じて楽しめます。また、芝生広場や小川もあり、遊べる・学べる植物園です。
また、毎年春、ガーデニングに取組む住民が、自慢の庭を開放するオープンガーデンを開催しています。
大塚は西部地域のオープンガーデンコンテストに参加し、耕作放棄地を活用した景観作物の栽培で高評価を受けています。


世代を超えて協力しています
世代を超えて協力しています

地域一丸の取組

「みんなが誇れる町に・きれいな花、緑で一杯に・農地、水を大切に」をスローガンに、花の会及び自治会が中心となって、地域の景観形成及び耕作放棄地の解消に取り組んでいます。
花の種まきや野菜の収穫作業は、子供会や地域住民も参加する交流の場となっています。収穫した野菜は、地元住民で分け合うことで地産地消の取り組みも行っています。

農道沿い約2Kmのあじさい並木
初夏に紫やピンクのアジサイが彩ります

浜名湖畔に広がる農村風景

湖西市新所は、浜名湖の西側に面し、浜名湖のさざ波の音が常に聞こえる地域です。キャベツ等の葉物野菜、スプレー菊等の栽培が盛んで、田畑が織り成す美しい農村風景が広がります。「新所水とみどりのプロジェクト」では雑草対策のカバープランツや小学生が利用する農道沿い約2kmのあじさいの植栽、ビオトープの整備など、豊かな環境を守っています。


あじさいまつりの草笛体験
草笛体験、いい音色が吹けたかな?

新所のあじさいまつり

新所地区では、農村環境や景観を守り、地域活性化を目指そうと「新所水とみどりのプロジェクト」を立ち上げ、勉強会などの活動を行っています。
子供達に地域の自然に関心を持ち、触れてもらうため湖西フロンティア倶楽部の方々の協力のもと「あじさいまつり」を実施して、東小学校から出発する約2kmのコースをみんなでウォーキングしたり、植物や新所地区に生息する水生生物の観察会、木を使った工作等の教育を行っています。草笛体験では夢中になって、挑戦する子供たちの姿も見られます。


女河八幡宮例大祭神事
静岡県の無形文化財「女河八幡宮例大祭神事」

女河八幡宮例大祭神事

新所で10月第2日曜日に開催される「女河八幡宮例大祭神事」は静岡県の無形文化財に指定されています。「十列児(じゅうれんじ)」「流鏑馬(やぶさめ)」等、秋の収穫感謝とその年の豊作を祈ります。奈良市の春日大社・春日若宮おん祭りにも同じ名称の神事があることから、近畿地方の影響を受けているものと考えられています。

麦畑はコスモス畑に変身
麦畑はコスモス畑に変身

偉大な流れ大井川と報徳精神が育むコスモスの里

大井川の下流左岸に位置する西島地域では、平成11年から地域内外の人々に楽しんでもらうため、コスモスの植栽をはじめました。さらに、「ふじのくに美農里プロジェクト」を通して活動を広げ、地域住民と一緒にコスモスの栽培やビオトープでのメダカの飼育を行っています。
西島地域はコスモスの里として定着し、平成23年には周辺名所旧跡などの地域資源を巡るバスツアー「地域再発見の旅」のコースにもなっています。特にコスモス畑は参加者に大変好評で、口コミにより年々コスモスが咲く時期の訪問者が増加しています。


かつての面影、舟形屋敷
かつての面影、舟形屋敷

偉大な流れ「大井川」の水防の歴史

大井とは「偉大な流れ」という意味ですが、一旦洪水ともなれば下流の住民にとってはそれは恐ろしいものでした。現在の堤防は明治29年に完成しましたが、それまでは志太南部を奔流していたため、人々はその間の微高地に田を開き民家を点在させていました。西島や下流の飯淵地区は、大井川の流れが特に激しい地域であったため、大井川の氾濫に備えて、自分の家屋敷を洪水から守るための「舟型屋敷」が点在していました。現在では強大な堤防の建設、土地改良事業や道路網の整備により、舟型屋敷はほとんど見られなくなりました。西島報徳社が地区の農業の活性化を目的として創立されました。
明治中ごろに現在の大井川の堤防が建設されたことは、地域の発展に大きく貢献しました。


歴史ある俳句碑
歴史ある俳句碑

歴史ある句碑、現代の歌碑

俳人笑山、秋富、雪岡らがつくった同人組織「六鯨舎」。その笑山の辞世の笑山句碑が西島自治会館敷地の福寿院廃寺墓地にあります。この句碑は六鯨舎の同人が寛文十年(1798年)に建立し、俳句碑としては志太地区でも最も古いもののひとつです。
現代の物では県内の地名が散りばめられた歌詞が印象的な、氷川きよしのヒット曲「大井追っかけ音二郎」の歌碑が旧大井川町民の有志の募金によって大井川陸上競技場の構内に建立されました。

藤枝市殿の朝比奈大龍勢
歴史ある朝比奈龍勢

迫力の「のろし」朝比奈大龍勢

静岡県指定無形民俗文化の朝比奈大龍勢。戦国時代に朝比奈城と朝日山城の連絡手段として上げられていたのろしが起源となっています。殿、新舟、桂島、羽佐間、宮島、小園、玉取の各地域がそれぞれに打ち上げ、全部で30発の白煙が空に向かって打ち上げられます。2年に一度のこの行事は、満開のコスモス畑の中で行われます。開催情報は藤枝市ホームページをご覧下さい。
見事なコスモス畑は殿地区の秋の風物詩です。地域の大人から子供まで皆で協力して種まきや種取をし、ピンクの愛らしいコスモスを咲かせています。毎年9月下旬から10月中旬頃が見頃です。コスモスの花の時期にはイベントが開催され、地場産品を購入できます。毎年、栽培する場所が変わりますが、殿公会堂周辺を目指して行くと、案内板が出ています。


藤枝市殿地区の虫送り
夏の伝統行事、虫送り

次世代に伝える夏の伝統行事

殿地区では毎年8月23日に伝統行事の「虫送り」を行います。鐘を鳴らしながら、あぜ道に立てた松明に火を灯し、燃える松明に虫が飛び込む習性を利用した、農薬がない時代から続く害虫防除方法です。子供たちも参加して火に飛び込んだ虫の魂を供養し、農産物の豊作を祈願します。祈りの籠められた松明が田畑を照らし、幻想的な情景を見ることができます。
以前は県内各地で見られた農行事ですが、現在では数少ない貴重な風物詩です。


朝比奈玉露の栽培
甘みあるまろやかな味と香りの玉露の産地

地酒「岡部丸」と「朝比奈玉露」、「朝比奈かぶせ茶」、「朝比奈てん茶」などの被覆茶

殿地区周辺では酒米「誉富士」の栽培が盛んです。収穫された酒米は初亀酒造で仕込まれ、純米酒『岡部丸』となります。地域の特産でもあるお米を作る事を小学生も体験し、収穫の喜びを伝えています。また、お茶の栽培も盛んで「朝比奈玉露」は福岡の「八女」京都の「宇治」と並ぶ日本三大玉露の一つです。お茶摘み収穫の前に茶葉を日に当てず栽培した香り高い玉露は道の駅「玉露の里」でも購入できます。


徳山神楽
9番目の舞いではお菓子が撒かれます。

「徳山の盆踊り」と「徳山神楽」

「徳山の盆踊」は国指定重要無形民俗文化財。8月15日の夜に浅間神社で奉納されます。少女たちが踊る古風で優雅な踊り「ヒーヤイ」、一番古い台本に宝暦九年(1759年)との記録がある「抂言」、鹿の面やヒョットコ面をつけた少年たちが踊る「鹿ん舞」の3部で構成されています。古より続く文化を地域で代々伝承し、守っています。ちょっと変わった浅間神社の佇まいも必見です。
「徳山神楽」は静岡県指定無形民俗文化財。10月初旬の夜に徳山神社で奉納されます。江戸時代前期から続く神楽で、降神式から始まり、湯立神事、火伏神事、昇神式までが連続して15の舞が奉納されます。このように多くの演目が一貫した儀式として残っている神楽は珍しく、大変貴重なものとされています。見物の子供達がワクワク、ソワソワし始めたら9番目の舞の始まりが近づいています。なぜなら、恵比寿様と大黒様が子供達にお菓子を撒いてくれるのです。徳山っ子達の楽しみの一つになっています。


駿河徳山ときどん池からのSL
ときどんの池からは花畑を走りぬけるSLを見られます

ときどんの池とSL

大井川鉄道駿河徳山駅や周辺の踏切、道端から見える情景は徳山の自慢の一つ。
汽笛が聞こえたら、駿河徳山駅にSLが近づいてくる合図です。安全な場所に移動して見物のご準備を。駿河徳山駅は通過駅なので、音も姿も迫力満点なSLが白煙を上げながら、目の前を走りぬけて行きます。
駅から徒歩5分の「ときどんの池」からも、四季折々に咲く花や、水車越しにSLが見えます。こちらにある蛍ドームでは、「ときどんの池ホタルを育てる会」の皆さんが地域の子供達と大切にホタルを育てています。美しい光の乱舞が初夏の風物詩となっています。見頃は川根本町のホームページのお知らせでご確認下さい。駿河徳山駅(トイレ有)の前にある駐車場利用が便利です。(駅から徒歩5分)ときどんの池にはトイレがありませんので、お気をつけ下さい。


川根本町「徳山桜まつり」
県立川根高校沿いの枝垂桜並木

枝垂桜の名所

毎年、多くの人が訪れる「徳山桜まつり」。ときどん池に向かう道や、川根本町町営サッカー場沿いの桃沢のソメイヨシノのトンネルも美しいですが、徳山の桜といえば、見事な枝垂桜も有名です。県立川根高校沿いや愛宕地蔵堂に、濃いピンク色の枝垂桜が見事な花を咲かせます。特産品の手もみ茶の実演や野点のほか、川根高校の学生による演奏会、様々な出店やイベントで楽しめます。一番綺麗な桜を楽しんでもらおうと、開花状況に合わせてお祭の日程が決まります。桜の見頃、お祭りの開催日は川根本町のホームページでご確認ください。