大川のミカン畑の向こうの海
ミカンの向こうに海が広がります

ミカン畑の向こうに海が広がります

大川地区は東伊豆温泉郷「大川温泉」のある地域です。伊豆大川駅から向井田川沿いの遊歩道を通り、自然椿園に向かう坂道沿いには、ミカン畑が広がっています。秋は川の向こうに紅葉する木々を眺められ、ハイキングコースにお勧めです。坂道を少し上った辺りから、ミカン畑越しに青い海が広がります。清流にも恵まれた大川地区ではわさびの栽培もされています。JAの朝市などで販売されています。例年、ホタル祭りの頃にはミカンの花がいい香りを放ち、初夏の訪れを知らせてくれます。


大川駅のストレチアの花
伊豆大川はストレチアの邑

ストレチアの花が咲く邑

ストレチア(極楽鳥花)の栽培が盛んな大川地区。栽培用のハウス内だけでなく、露地栽培や、民家の庭先にも咲いています。花の時期に伊豆大川駅に下り立つと、たくさんのストレチアが旅人を迎えてくれます。11月中旬から4月頃までが花の見頃です。
大川地区を賑わすのは、ストレチアの花だけではありません。毎年8月に開催される「大川アマゴのつかみ取り大会」。川の中に作られたいけすに泳ぐアマゴを子供たちがつかまえます。参加する子供も真剣ですが、応援する大人も力が入るイベントです。つかまえたアマゴはその場で焼いて食べます。大川温泉に宿泊して、このイベントを夏休みの楽しみにしているご家族もいるそうです。たくさんアマゴをつかまえた子が、なかなかつかまえられなかった子に分けてあげる微笑ましい場面に巡り合うこともあります。


静岡県のみずべ百選、大川の竹ヶ沢公園
ホタル祭りのちょうちんウォークが好評です

自然も伝統文化も体感できます

毎年10月に行われる三島神社の秋祭り。伝統芸能の三番叟の奉納があります。一般の方の見物もできます。三島神社の境内からは海が見えます。
2月頃には、標高800mの自然椿園で、古くから自生しているヤブ椿の花が見頃になり、、椿まつりが開催されます。地場産品の出店が出たり、炭窯見学ができます。
大川地区にある竹ヶ沢公園で6月初旬ごろに開催されるホタル祭りも毎年、大勢の来場者で賑わいます。竹ヶ沢公園は県のみずべ百選にも選ばれた美しい池を持つ日本庭園で、ホタルの儚い光が水面に映る光景はとても幻想的です。また、ちょうちんを持ってホタルの舞う中を歩く「ちょうちんウォーク」はロマンティックな雰囲気が家族連れやカップルに好評で、リピーターも増えています。ホタルの見頃は10日間から2週間ほどです。詳しい見頃は東伊豆町のホームページでご確認下さい。

花咲く高原から海も望めます
花咲く高原から海も望めます

温泉と自然と美しい農村風景

河津町の東端、東伊豆町との境に位置する,温泉と高原の中の美しい農村風景を楽しめる中山間地域です。来訪者に気持ち良く過ごしていただけるよう、自発的に美しい景観保全に努めています。都市住民とのふれあいを大切に、感謝の気持ちを忘れず、地域の活性化に取り組んでいます。中山間の農村集落です。温州ミカン、ニューサマーオレンジなどを中心とした多種な柑橘やイチゴ、野菜などの栽培がおこなわれています。


温泉でゆったりと癒されます
温泉でゆったりと癒されます

伊豆見高入谷高原温泉

河津町の秘湯として訪れた人に喜ばれている源泉かけ流しの良質な温泉で、施設内では軽食・弁当や地場産品も販売されています。木造長屋式コテージ(1棟3室)も併設されており、格安で宿泊ができます。河津町の秘湯で高原のさわやかな空気を満喫してみてはいかがでしょうか。
毎年11月23日には「紅葉ふれあいまつり」を開催。イノシシ鍋のサービス、餅つき大会、地場野菜や加工品の販売などが行われています。販売ブースはスタート直後から大盛況です。地域住民の温かいもてなしと、、自然豊かな秋の一日を楽しむことができます。日頃温泉施設を利用している人々に感謝するとともに、広く地域の魅力を知ってもらい、都市住民との交流の場をひろげています。


地元ならではの美味しいものが並びます
地元ならではの美味しいものが並びます

人気の地場産品

伊豆見高入谷高原では、地域の新鮮な農作物や加工品を温泉の休憩施設の直売所で販売しています。直売所を設けることにより、荒廃農地の増加防止や遊休農地の利用につながっています。また、今後はコテージ宿泊者を対象にした農作業体験も計画されています。地場産品を地域農業の活性化につなげるべく、地元の活動は続いていきます。
柑橘類や地場野菜とともに、地元で手作りした田舎寿司、饅頭、おこわ、こんにゃくなどが人気です。
温泉施設内の販売ブースの他、紅葉ふれあいまつりなどで入手できます。季節の新鮮な野菜と、里山の素朴な味わいが堪能できます。

受験生におススメ「落ちない花」マーガレット
受験生におススメ「落ちない花」マーガレット

マーガレットの里「伊浜」

伊浜地区は南伊豆町の北西に位置し、人口三百人ほどの駿河湾に面した海沿いの集落。伊豆半島のなかでも温暖な土地で、「長寿の里」として知られています。
昭和47年に開通した南伊豆町と松崎町を結ぶ南伊豆道路(国道136号線)は「マーガレットライン」の愛称で親しまれています。名前の由来となったマーガレットは伊浜の特産品で、マーガレットを通した邑づくりが行われています。マーガレットはカナリア諸島原産のキク科の花です。JA伊豆太陽では、花が咲ききっても花びらが散らないことから、「マーガレットは落ちない花」として受験生向けにPRしています。
4月中旬から5月中旬にかけて観光花卉園「マーガレット狩り園」をオープン、一般開放されています。綺麗な海と花に囲まれた集落で、海水浴場もあり、冬から春にかけては太陽が水平線に沈み、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。


皆で協力して綺麗な海に!
皆で協力して綺麗な海に!

伊浜海中クリーン作戦

伊浜地区では、区の主催による海中クリーン作戦を開催しています。このイベントは、平成24年までNPO法人の主催により、数地区の持ち回りで開催されていました。伊浜区の主催となって第一回目の「海掃除2013」では、ダイバーやシーカヤックなど180名以上が参加しました。参加者は、波勝崎の海中や海浜を清掃し、約470㎏のゴミを集めました。メインはダイバーによる海中清掃ですが、海浜の清掃は当日受付をすれば誰でも参加が可能です。


長寿の里の守り神
長寿の里の守り神

伊豆国七福神と野猿公園

伊浜地区の近くには野猿とふれあうことができる波勝崎苑(はがちざきえん)があります。東日本最大の野猿公園として知られる、昭和32年に伊浜の肥田与平氏が餌付けに成功したことから始まった野猿の楽園です。現在300匹ほどの野猿が生息し、いろいろな表情やしぐさを見ることができます。
集落中腹の坂にある普照寺は、行基作とされる観音像を本尊とする寺です。伊豆国七福神巡拝の一つにもなっています。紙本墨書大般若経、わに口、梵鐘の3点は、県指定文化財となっています。

駿河湾を望む石部の棚田
石部の棚田は海や富士山が望めます

石部の棚田に行こうよ!

石部の棚田は東日本ではめずらしい、石積みの棚田が広がります。
その強固な造りは先人から託された、貴重な文化遺産でもあります。天気の良い日には駿河湾、南アルプス、富士山を望めることも。茅葺の水車小屋は懐かしい気持ちにさせてくれます。展望広場には展望台や駐車場を完備。車を降りてのんびりと棚田散歩をして、季節や時間で様々な表情を見せてくれる棚田を楽しんでください。
地元の人と一緒に、楽しく真面目に仲良く農作業をするオーナー会員・トラスト会員を募集しています。詳しくは石部棚田へ行こうよ!のホームページをご覧下さい。農業経験が無くても大丈夫。オーナー会員の方の中には、農作業のない日にふらっと田んぼの様子を見に来る人も。棚田はいつでもあなたを待っています。子供さんは、オタマジャクシやカエル、イモリ、トンボなどなど、大自然の生き物との出会いに夢中になります。


稲藁で作る石部のしめ縄教室
地元の名人の技を伝授!

ユニークな体験型イベント

石部の棚田では趣向を凝らした催しが盛りだくさんです。しめ縄作りや棚田に作られた特設ステージで石部音楽博覧会、蛍の観察会、そして作業服のコンテスト「タナコレ」(棚田コレクション)などなど。稲穂を守る案山子のコンテストでは、あまりの出来の良さに、地元のお母さんと間違えて案山子に挨拶をしちゃうなんていうことも。ユニークなイベントを一緒に楽しんでみませんか。イベントのスケジュールなど詳しくは石部棚田へ行こうよ!のホームページでチェックして下さい。


石部土産の百笑一喜
お酒からお饅頭まで、美味しくできています

健康食でもある、黒米・赤米

石部赤根田村百笑の里では駿河湾の潮風を受けながら育った黒米や赤米を使った特産品を開発・販売しています。赤や黒の色はアントシアニンやポリフェノールが豊富な証拠。百笑一喜焼酎、黒米パン、百笑一喜饅頭(赤米はこしあん、黒米はつぶしあん)のほか、茹で上がりがきれいな薄紫色になる黒米うどんも人気です。松崎町内のお店で販売されていて、お土産におすすめです。石部の味をお持ち帰りできます。


西伊豆町中のアロエの花
温暖な気候の下で咲くアロエの花

ハウスの中では愛らしいキンギョソウ

西伊豆町中地区のビニールハウスの中では、カーネーションやキンギョソウが栽培され、地域の特産品の一つになっています。キンギョソウは愛らしいフリルの様な花弁に、白・ピンク・紫など色とりどりで、花の少ない冬に全国に向けて出荷の最盛期を迎えます。
アロエの栽培も盛んで、12月頃にはオレンジ色の花が目を楽しませてくれます。冬でも温暖な西伊豆町ならではの風景が広がっています。


西伊豆町中地区の田園風景
ふるさとの美しい田園風景を守り継いでいます

昔ながらの美しい田園地帯を目指して

西伊豆町の地形は、山から続く傾斜地が海まで迫る地域が多い中、町内では珍しく比較的平坦な中地区は、貴重な水田地帯です。この水田地帯の水がめでもある、明治時代に作られた約2kmの用水路「大堰」があります。かつては大堰を管理することを目的に、「大堰組合」が組織されていました。高齢化や後継者不足等のため、平成18年頃に組合が解散したところ、管理が行き届かず、仁科川から流れ込む土砂などで水路の水質が悪化していきました。
貴重な水田風景を守るため、有志で平成24年5月に組織を復活し、現在では大堰水系を利用する耕作者・地域住民だけでなく、近隣地域の住民も協力し環境美化にも力を入れています。水路に溜まった泥を取り除いたり土用干しの作業など、昔ながらの美しい田園地帯を維持し次世代に残す活動に取り組んでいます。


駒形神社の神楽
古から続く厳かな御神楽

歴史・芸術・温泉・自然を満喫できます

中地区にある樹齢数百年を数える2本のビャクシンに守られている駒形神社。江戸時代唯一の輸送手段だった馬力馬、農耕馬の霊を祀っています。現在では農業の神様として親しまれ、毎年2月11日と11月2、3日には神楽が五穀豊穣を祈って奉納されます。獅子頭を2人で1頭をかつぎ「サガハリの舞」や鈴と幣束を持って1人で舞う「鈴の舞」など、古くから続く厳かな神事です。西伊豆町無形民俗文化財に指定されています。詳しくは西伊豆町のホームページをご覧下さい。
駒形神社から歩いてすぐの東福寺には大正時代に描かれた「五百羅漢」や、仁科川沿いの町営日帰り温泉施設「せせらぎの湯」、海へも2kmほどなど、見所・湯処が色々あります。のんびり中地区を散策してみませんか。

伊豆月ヶ瀬梅の里
雄大なロケーションに広がる梅林

雄大なロケーションに広がる梅林

梅林に続く「月ヶ瀬ロード」は集落の間を抜ける道を行くと、広大な敷地に1500本の白梅・紅梅・しだれ梅が植栽された梅林に到着します。2月は梅の花、6月は梅の実が見頃です。梅林内の「天城連山展望の丘」は、雄大な天城の山々を見渡せる貴重な場所です。吉奈~船原を通って、梅と温泉を楽しむハイキングも人気です。


梅の加工品
梅の里の味をお土産に

梅の美味しさを楽しめます

梅びとの郷では梅園で収穫した梅を加工した商品を販売しています。体に優しく美味しいと、お土産に好評です。昔ながらの作り方にこだわった梅干しは、まさに「いい塩梅」で、毎年購入に来る人もいます。梅ジャム・柚ジャムは売り切れることもある人気商品。梅シロップは炭酸水やお湯割りにすれば、世代を問わず爽やかな風味を楽しめます。梅シロップ割りの黄金比率は1:4。大人の方は、お酒で割ってハイボール風に。梅アイスも人気です。梅びとの郷で購入できます。6月頃には自分で収穫した梅を使った、梅酒作り体験も企画されます。


伊豆月ヶ瀬梅の里
十三夜の和楽コンサート

空の下で楽しむ音楽

梅林にある天城連山を望むステージでは、秋に十三夜の和楽コンサートが開催されます。月明りの下で聞く地元の天城和太鼓や篠笛、尺八、津軽三味線の演奏はとても幻想的です。
梅林で行われる天城音楽祭は、バンドのライブ演奏を天城連山を照らす夕焼けや星輝く夜空を見上げながら楽しめます。
ある時はしっとり厳かに、ある時は元気いっぱいエネルギッシュに。老若男女が楽しめる音楽イベントが開催されています。


大迫力の太鼓祭り
梅の花と太鼓の共演

梅まつり・太鼓祭り

梅の花が見頃になる2月に開催される梅まつり。地元の特産品販売、様々なジャンルの音楽演奏、マジックショーやダンス、体験イベントも盛りだくさんです。梅まつりの期間中に静岡県太鼓祭りも開催されます。おなかに「ドドン!」と響く、迫力ある太鼓の演奏を毎年楽しみに訪れる人も増えています。


豊かな自然あふれる棚田風景
豊かな自然あふれる棚田風景

四季清流桂川に育まれた田園空間

伊豆半島の中心部に位置する修善寺温泉は県下屈指の温泉街で、全国から観光客が訪れます。温泉街を西に進むと、「桂流コシヒカリのふる里」の美しい田園空間が広がります。棚田景観の残るこの地域では、清流桂川を水源として、良質なコシヒカリが栽培されています。また、初夏には清らかな水と空気のなかでホタルの舞う姿も見られます。
豊かな自然、伝統ある温泉街、歴史的資産の3つを兼ねそろえた魅力ある地域です。美しい景観を守るため、地域が一体となって活性化に取り組んでいます。


自慢のお米『桂流コシヒカリ』
自慢のお米『桂流コシヒカリ』

地域独自の食材でおもてなし

桂流コシヒカリは清流桂川で育まれたブランド米です。平成25年度に「お米日本一コンテストinしずおか」で金賞を受賞しました。安心でおいしい米づくりをモットーとした特別栽培米の栽培が広がっています。
中でも食味スコアが有名ブランド米と比べても引けを取らない水準である「桂流コシヒカリ」は、生産者と修善寺温泉の旅館とが連携し、食材として宿泊客に提供されています。地域で採れたものを訪れたお客様にその場で味わっていただくという地産地消のお手本です。
また、弘法芋や黒米などの地域独自の食材も栽培されています。弘法芋は修善寺温泉を発見した弘法大師にちなんで名づけられ、肉質が密で粘りが強いという特徴があります。黒米はこの地方では薬膳として食べられており、ほんのり甘く香ばしいお米です。


歴史巡りも楽しめます
歴史巡りも楽しめます

深い歴史が息づく邑

地域周辺には、源範頼(源頼朝の異母弟)の墓や、多くの石碑、寺院が残り、温泉と豊かな自然に深い歴史が溶け込んでいます。桂谷八十八カ所巡拝では修善寺地域に点在する礼所(石碑)を、毎年11月7日~9日の3日間を掛けて巡ります。四国八十八カ所の霊場の土を桂谷の八十八カ所に埋め、石碑を建立しており、四国八十八カ所巡りと同じ功徳が受けられるとして、毎年多くの巡拝者が訪れます。
修禅寺奥の院は、平安初期に弘法大使が開創したと言われています。本寺から桂谷地区を抜けて西に4.6kmほどの所にある奥の院は、若き日の空海(弘法大使)が修業した場所と伝えられています。
春と秋に「春の静寂」「秋の静寂」、冬至には「星まつり」が行われます。
イベント時には、地場野菜や地産食材を使ったお弁当の販売が行われています。


生き物の楽園、桶ケ谷沼
生き物の楽園、桶ケ谷沼

山、水、花に囲まれた自然豊かな里

見渡す限りの菜の花畑は地域内外の人々に親しまれ、訪れた人に美しさと安らぎを与えてくれます。邑には、水稲を中心とした農地と森林が調和した自然豊かな里地・里山景観が形成されています。春先に、地域の南部の桶ケ谷沼南側の畑一面に菜の花が咲く風景は圧巻です。菜の花以外にも、四季折々の自然や景観をハイキングをしながら楽しむことができます。
また、桶ケ谷沼は、日本有数のトンボの生息地としても知られています。絶滅危惧種のベッコウトンボをはじめ、国内に生息するトンボの約3分の1にあたる70種が確認されています。


なたね油で揚げた美味しいてんぷら
なたね油で揚げた美味しいてんぷら

地域の自慢・菜の花循環システム

「菜の花循環システム」とは、美しい花を見て楽しむだけでなく、搾油し、菜の花から油を搾った「なたね油」を精製したり、古い菜種油から精製した燃料でトラクターを稼働させ、来年の菜の花畑を耕したりといった地域完結型の循環システムです。
毎年3月には「菜の花環境まつり」が開催され、都市住民と農村の交流だけでなく、循環型農業についての紹介の場にもなっています。菜の花を見ながら中学校の吹奏学部の演奏を聴いたり、つきたてのお餅や 甘酒、さらになたね油で揚げた菜の花などを無料で楽しむことができます。


絶滅危惧種のベッコウトンボ
絶滅危惧種のベッコウトンボ

桶ヶ谷沼ビジターセンター

桶ケ谷沼の自然環境を保全するとともに、自然環境や自然を利用した体験学習活動を行い、自然保護意識の啓発を図ることを目的に設置されました。
入館は無料で、週末には、自然観察会や講演会などの各種イベントが実施されています。桶ケ谷沼は、本州で最東端のベッコウトンボ生息地であり、国内では唯一の安定した多産地といわれています。環境省が公表したレッドリストにおいて絶滅危惧Ⅰ類とされ、自然保護団体や磐田南高校によるベッコウトンボの人工的な増殖計画が進めています。


歴史の里、高天神の里
歴史の里、高天神の里

戦国を垣間見る風景

高天神城は、菊川下流域の平地部からやや離れた北西部に位置し、小規模ながら、山城として堅固さを誇り、戦国時代末期には武田信玄・勝頼と徳川家康が激しい争奪戦を繰り広げました。
優美な山の形から鶴舞城の別称を持ち、国の史跡にも指定されています戦国時代、武田・徳川の合戦の舞台となった高天神の本丸あとから地域の全貌を眺め、戦国ロマンを、体験してはいかがでしょう。


小学生による田植え体験
小学生による田植え体験

地域のまもりびと

土方地区に工場を置く企業の従業員と農業者や地域住民が参加し、田植え、案山子づくり、稲刈りなどを行い、地域交流を深めています。
小学校では、学校に隣接した田んぼでの田植えの体験学習を20年以上継続して行い、地域農業との交流活動を根づかせています。また、ふじのくに美農里プロジェクトにも積極的に取り組み、農業用施設の共同管理や自治会等と連携した景観形成活動を行い、農地や農業用施設の保全管理のほか、地区内の花壇や緑地帯の手入れも行っています。
素朴と自然の中で、地域の人が観光者が優しく温かく接し会い、明るく元気に動き回るような地域を目指しています。


春の訪れを知らせる高天神社例大祭
春の訪れを知らせる高天神社例大祭

高天神社例大祭

高天神社は、高天神城跡にあり、かつての高天神城を守護する神社です。祭礼は、毎年3月の最終日曜日に東峰の社に神様が里帰りされる行事として行われます。祭礼は桜の見頃とも重なるため、毎年多くの見物人客で賑わいます。

とうもんの里の生き物
耕したあとに出てくる餌を啄ばむサギたち

豊かな自然と共存する「とうもん」

掛川市・袋井市・磐田市の南部に広がる広大な田園地域のことを「とうもん」と言います。「稲面(とうも)」「田面(たおも)」がその言葉の由来と言われている静岡県内随一の穀倉地帯です。緑の海原、金色の絨毯と、一面の水田が四季折々に魅せる情景も、豊かな自然があってこそ。左の写真はトラクターが耕した後をついて歩くサギたちです。肥沃な土と一緒に掘り起こされた餌を啄ばみに大集合。こんなに多くのサギたちの胃袋を満たす恵みがここにはあります。大自然と農業との共生が織り成す風景は「とうもんの里」の自慢です。
特産物展示スペースなどがある建物はバリアフリーになっています。多目的トイレも完備しています。


とうもんの里茶摘体験
年間約100回の体験講座を開催しています

農業の面白さ、体験できます

とうもんの里では農業の面白さや、農村文化の良さ、食の大切さを体験講座や刊行誌の発行を通し、伝えていく活動をしています。農業に全く関わった事がない大人も、子供も、一緒になって参加できる体験イベントは年間約100回開催されています。 ジャガイモ掘りやお茶摘み体験、稲刈り体験、籾すり体験、野菜の植え方講座、製茶工場の見学、布ぞうり作り・・・ここではご紹介しきれません。体験イベントなどの情報はとうもんの里のホームページをご覧下さい。


とうもんの里 田んぼの生き物調査
田んぼの生き物調査は大人気

田んぼの生き物を知る体験

とうもんの里一帯には、素晴らしい自然の営みがあります。人の手が程よく入ることで、田んぼに暮らす生き物や自然環境が豊かになり、美しい景観を作り出します。その素晴らしさをみなさんに知っていただきたくて、田んぼの生き物調査を開催しています。自分の手で生き物に触れ、多様な生態系を見る事ができます。
調査に参加してからは、好き嫌いの多かったお子さんがご飯を残さず食べるようになるというお話も聞きます。食育にもオススメの調査です。


せんがまち棚田オーナー、しず大棚けん、NPOの皆さん
楽しみながら棚田を守っています

「千框(せんがまち)」って?

かつては3000枚もの小さな田んぼがモザイク模様で広がっていた上倉沢地区。千枚の田んぼという意味で「千框(せんがまち)」と呼ばれています。昭和50年代にその数が激減しましたが、かつてのような美しい姿を思い描きながら、地元NPO、学校、棚田オーナー、大学生、企業などが協力して複田、保全活動を行っています。農作業を通して世代・所属を超えた、和やかな交流が生まれています。ムシやカエルが触れなかった子供たちも、いつの間にか生き物と仲良しになっています。中には大人顔負けの生き物博士になっているお子さんも。
先人達が残してくれた、せんがまちの宝を一緒に守っていきませんか。詳しくは棚田いこうよ.netをご覧下さい。


せんがまちの水車
水車横の東屋でお弁当を広げるのもおすすめです

棚田風景あれこれ

田植えの後の水鏡、真夏は鮮やかな緑、稲穂が頭を垂れる頃には金色と、棚田は四季折々に様々な表情を見せてくれます。水の流れる音、キジの鳴き声、カエルの合唱、風が稲穂を揺らす音。耳でも楽しめます。3月には「あぜ道アート」が開催され、揺れる蝋燭の光により幻想的な雰囲気が楽しめます。農作業の合間に空を見上げると、静岡空港を発着する飛行機が見られることも。JR東海道線菊川-金谷間は電車の車窓から棚田が見える珍しい区間です。電車をご利用の場合は、その瞬間をお見逃し無く!


絶滅危惧種ニホンアカガエル
棚田に暮らす僕等をみんなで見守ってね

生き物にも温かいせんがまちの邑人

千框では「冬水(ふゆみず)田んぼ」と言って、田んぼを起こす前に水を張ります。土が乾き、田にヒビが入って水が漏れないようにする効果と、生き物の「ゆりかご」の役目があります。
また、千框の棚田に隣接するのは世界農業遺産「静岡の茶草場農法」に欠かせないススキ等が生えた採草地(茶草場)です。こうした自然環境が生物の多様性を育み、冬に水中で産卵する静岡県の絶滅危惧種ニホンアカガエルなども生息する貴重な場となっています。その小さな命を育むため、作業とは関係なく早い時期に水を入れたり、水路にカワニナの餌となるメロンの皮を何気なく1枚入れてあったりと、地元の人々の生き物に対する心の温かさが伝わってくるエピソードもあります。
生き物たちの環境を良くする事が、人間にとっても大切なこと。豊かで多様な生態系をめざし、静岡大学棚田研究会も協力してビオトープを製作しています。


地域交流に参加してみませんか
地域交流に参加してみませんか

歴史あふれる豊かな自然

邑には、清流吉川、三倉川が流れ、夏はアユ釣りや川遊びに多くの人が訪れます。
お茶、シイタケ、自然薯などの栽培が盛んで、特産品となっています。
子供たちの農業体験や地域ぐるみでのオープンハウス「ぷぶふの日」を開催し、都市と地域の交流を図り、住民の暮らしなどを紹介しています。空き家めぐり等を実施し、農村の古民家の良さや周辺の環境を体験してもらうことで積極的に地域交流や定住化の推進に取り組んでいます。
特に、ふるさと子供夢学校では、県外からの小学生を招くとともに、韓国からの農業大学生との交流も行っています。


栄養たっぷりの自然薯
栄養たっぷりの自然薯

人気の「山里の市」

秋の訪れとともに、森町の食卓を飾るのが「芋汁」です。自然薯をすり下し、サバやシイタケのみそ汁で薄め、お酒のおつまみやご飯にかけていただく森町の伝統料理です。観光施設アクティ森の「山里の市」では、地元でとれたこの自然薯が売られ、人気の商品となっています。地域で採れた新鮮な野菜が並びます。
「手づくりそばほっとり」では、そば打ち体験や、地元のおかあさんの手料理を楽しむことができます。コテージやキャンプ場の宿泊施設がある他、マウンテンバイクのレンタルを利用もでき、サイクリングで巡るアウトドア体験ができます。また、一流シェフによる「森のレストランかわせみ」や、遠州地方の名産や特産品を集めた「よんな市」も人気です。


天方城主の墓がある「蔵雲院」
天方城主の墓がある「蔵雲院」

歴史的魅力もいっぱい!

国指定文化財「友田家」は平家の落人が、元禄13年(1700年)に現在の地に移築したとされ、当主は現在47代目に当たります。家の造りは、「片喰違い型」と呼ばれる遠州地方の古農家に使われた型式で、中世の建物をそのままに残された建物として昭和48年に国の重要文化財に指定されています。
葛布の滝は、古来よりこの地方に葛(くず)が多く自生しており、これで葛布を製造したことからこの地名の由来となりました。明治の頃には、製氷地として知られ、「赤牛と黒兵衛の伝説」が残されています。
また、天方城主の墓がある「蔵雲院」、曹洞宗の古刹「自得院」など由緒ある神社や仏閣があり、歴史的にも魅力のある地域です。


水車とこいのぼり
くんま水車の里のシンボル

清流と天竜美林の森

天竜美林の杉や檜の森に囲まれ、清流阿多古川の源流にあるくんま。ホタル、ギフチョウ、カタクリ、山シャクヤク、遠州細葉シャクナゲなどの貴重な自然が残され、大切に守られています。
大栗安の棚田は標高250mほどの山中にあります。傾斜地に広がる481枚の棚田が周囲の山並みと調和し、美しい情景を作り出しています。風景と空気を満喫する「棚田ウォーク」やしめ縄飾り作りなども開催。機械での作業が難しい棚田での作業には、たくさんの人の力が必要です。ボランティア希望の方、大歓迎です。一緒に楽しく田んぼの作業をしてみませんか?詳しくはしずおか棚田・里地くらぶのホームページをご確認下さい。農作業のあとには、少し足を伸ばして、「くんま水車の里」でのんびり、ゆったりお過ごし下さい。


天竜太鼓
寒さも吹き飛ばす天竜太鼓

楽しい催しが待っています。

毎年2月に行われる、くんま水車の里「大寒謝祭」。
寒さを吹き飛ばす天竜太鼓の熱演や、そばの早食い競争、こんにゃくのつかみ取り競争などを開催。
訪れた人に体の中から温かくなってもらおうと、地元の皆さんが作るしし鍋の無料サービスなどもあります。
8月には夏祭りがあり、鮎のつかみ取りや金魚すくいの他、仮装行列も人気です。
見て、食べて、参加して、大自然の中でたくさん思い出を作れます。


アルプホルン発表会
くんまに響くアルプホルン

里山に響くアルプホルンの音色

夢未来くんまでは、毎年9月に2泊3日のアルプホルンセミナーを開催。
アルプホルンを一度も触った事のない初心者の人でも、発表会で演奏できるまでになります。楽器を持っていない人も参加できます。
期間中、セミナーで講師をされる『アンサンブル フォレスト』の皆さんによるコンサートも行われます。
くんまの里山に、穏やかな音色が響くこの日を毎年楽しみにしているリピーターの方も増えています。セミナーに参加すると、「くんま体験プログラム」で地場農産物の収穫など、くんまの恵みも楽しめます。


くんま沢庵大根の寒干し
昔ながらの製法にこだわって作るくんま沢庵

食事処「かあさんの店」と物産館「ぶらっと」

くんま水車の里にある食事処「かあさんの店」では、地元のお母さんたちが作ったおそばや定食が好評です。椅子や机も天竜美林を使い、木のぬくもりあふれる店内で和めます。
物産館「ぶらっと」ではくんまの里で作られた特産品や工芸品を販売しています。名物くんま沢庵は大根を寒干ししてから米糠と塩で数か月漬ける伝統的な製法で人気です。土日限定の五平餅や秋限定マロンソフトクリームなど、ここだけの味を楽しめます。


渋川親水公園のからくり人形
からくり人形のひよんどり

寺野のひよんどり

『ひよんどり』とは「火踊り」がなまったものと伝えられています。寺野ひよんどりは、400年近く前から伝承される五穀豊穣や無病息災を祈る祭礼です。宝蔵寺観音堂で毎年1月3日に開催され、国の重要無形民俗文化財に指定されています。見物に行かれる時は暖かくしてお出かけ下さい。渋川親水公園のからくり人形の館では、祭礼の日以外でも、からくり人形によるひよんどりを見ることができます。古から続く伝統の祭礼に触れてみませんか。


渋川つつじ公園のシブカワツツジのトンネル
シブカワツツジのトンネル

豊かな自然に囲まれて

少し背の高いシブカワツツジは分布範囲が限られている貴重な植物。渋川つつじ公園内に自生する約4,000本の群落は県の天然記念物に指定されています。花が見頃になる5月から6月にはつつじ祭りが開催され、鮮やかなピンク色のトンネルを楽しめます。小高い山の公園なので、動きやすい装備でお出かけ下さい。環境庁の絶滅危惧種に指定されているギフチョウの生息地でもあります。田畑と豊かな自然の織り成すここだけにある情景は、ここに暮らす人々が守り続けている大切な宝物です。


てんてんの鮎のつかみ捕り
鮎、つかまえたよ!

てんてんゴーしぶ川

てんてんゴーしぶ川は、NPO法人 『大好き渋川 』 が運営している奥浜名湖の山々に囲まれた自然豊かなキャンプ場。渋川が大好きな会員が、ここでしかできない体験やイベントを企画して、皆さんをお待ちしています。間伐材を利用した薪作り体験や鮎のつかみ取りのほか、2月中旬から3月中旬は約2,000体の雛人形が並ぶひなまつりを開催。土雛や掛け軸雛など珍しいお雛様も見られ、訪れる人の目を楽しませています。


てんてんのしし鍋
てんてんのしし鍋はすき焼き風

渋川ならではの味

てんてんゴーしぶ川ではご当地の美味しいものが味わえます。イベントで販売する五平餅に塗られる味噌は一味ちがいます。その味の秘密は是非、実際に食べてお確かめ下さい。「てんてんのしし鍋」はしし肉や野菜がたくさん入ったすき焼き風。くさみも無く、美味しいと評判です。3月までの期間限定メニュー、ご予約(053(545)0452)をお忘れなく!

丹那盆地に迫る雲の波
山肌を滑り降りてくる雲の織り成す幻想的な情景

丹那盆地に広がる田園風景

函南町丹那地区は箱根南麓に広がる盆地地帯です。耕作放棄地が少なく、広がる水田にはコシヒカリの稲穂が揺れます。昔は山葵を栽培するほど豊かな水に恵まれていた地域ですが、現在は柿沢川の水をポンプアップして池に溜め、各水田に配水し大切に稲を育てています。初夏には稲が鮮やかな緑の海となり、収穫前の秋の夕暮れ時には丹那地区全体が金色に輝きます。天候によっては箱根西麓の斜面をすべるように覆う雲のベールが幻想的な情景を作り出します。
アニメ「絶対少年」のモデル地にもなった、穏やかな空気の流れる丹那。訪れる人にのんびりと優しい時間を過ごさせてくれます。パラグライダーの着陸地にもなっており、空中から舞い降りてくる姿を見ることもできます。熱函道路や玄岳から丹那盆地を望むと向こうに富士山を眺めることができます。


酪農王国オラチェの子牛
ウシ、ヒツジ、ウサギなど色々な動物と触れ合えます

酪農王国 丹那

明治時代から酪農が盛んな丹那地区。この地域の酪農家が搾乳した牛乳は「丹那牛乳」の名前で販売されています。ヨーグルトやチーズ、バターなどの乳製品も好評をいただいています。酪農王国オラッチェと地域が一体となり、毎週土日には地元の人が作った路地物の旬の野菜や丹那のお米を販売しています。農業体験や動物との触れ合いやトウモロコシ畑の巨大迷路も人気で、休日は家族連れで賑わいます。
毎年11月には「丹那盆地まつり」が開催され、哺乳瓶での丹那牛乳早飲み競争など、ユニークなイベントや、モツ煮などが振舞われ、多くの人が訪れます。日程など詳しくは函南町のホームページをご覧下さい。


函南めぐり野菜
函南めぐり野菜

函南めぐり野菜

酪農王国オラッチェでは、函南町丹那地域の土づくりに活用されてきた酪農資源の牛ふん堆肥を町内の農家と協働で、丹那百年堆肥「緩衝力」としてブランド化しました。その緩衝力を使って作られる豊かな土壌で品質の向上と減農薬に努め生産される「函南めぐり野菜」は良質な地域循環型農産物です。函南町内のマックスバリューや道の駅ゲートウェイ函南でも絶賛販売中です。