平成27年度登録

ひずるしい鎮玉(浜松市北区)
知事顕彰 平成30年度 知事顕彰受賞
希少な水生生物が今も息づく
希少な水生生物が今も息づく

川の道を辿れば水生生物が息づく里山

地域を流れる川は、6月になると乱舞するホタルを各地でみることができます。また、国重要指定文化財の「鈴木家住宅」をはじめ、辻堂などの歴史的建造物や石仏も数多く残され、人々の暮らしは昔からの神事を始め、文化を引き継いだ生活が数多く見られます。

鎮玉地域には、静岡県では絶滅したと思われていたタガメをはじめとして希少な水生生物が生息しています。地元の「NPO法人ひずるしい鎮玉」によって、タガメの生息地の保全活動、ホタル保護のための河川、里山の環境整備を地域住民の協力のもとに進められています。


里山環境を「ふるさとの宝」とする心を次世代へ
里山環境を「ふるさとの宝」とする心を次世代へ

次世代に繋ぐ自然との共生

2012年に県下初の公立小中一貫校として、引佐北部小中学校が開校しました。
引佐北部小中学校には、1年生から9年生までが一貫して地域の魅力を学ぶ総合学習「ふるさと科」で、地域の人びとを講師として、豊かな自然環境のあり方、自然を利用した伝統的な暮らし等、地域住民から学び世代をこえて継承されています。

夏には子どもたちを対象とした鮎の掴み取りイベントや、地元の都田漁協の協力による鮎の友釣り体験などが人気があります。捕まえたり釣った鮎は、ミカンの木でつくられた炭でじっくり塩焼きにして頂きます。


遊休地の再生、森林資源を活かして地域に活力を!
遊休地の再生、森林資源を活かして地域に活力を!

花竹、田んぼオーナー、農産地直売所

少子高齢化と輸入木材の増加によって、山林の荒廃が進んでいます。そうした山林の林床に自生する植物を活用した薬草茶などの開発や、竹林を活用した“花竹”づくりが、「NPO法人ひずるしい鎮玉」によって展開されています。

また、遊休農地である「日比平農場」を地域の人から借りて、お米づくりが行われています。2015年春から、田んぼオーナー制度がスタートし、田植え、草取り、稲刈りを体験することができます。
秋の収穫祭では、とれたお米をつかった田舎ならではの素朴な料理を楽しむことができます。

農産物直売所「たざわの里」では、地元でとれる四季折々の様々な農産物が売られており人気を博しています。


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