平成25年度登録

とんぼの里 岩井(磐田市)
知事顕彰 平成26年度 知事顕彰受賞
生き物の楽園、桶ケ谷沼
生き物の楽園、桶ケ谷沼

山、水、花に囲まれた自然豊かな里

見渡す限りの菜の花畑は地域内外の人々に親しまれ、訪れた人に美しさと安らぎを与えてくれます。邑には、水稲を中心とした農地と森林が調和した自然豊かな里地・里山景観が形成されています。春先に、地域の南部の桶ケ谷沼南側の畑一面に菜の花が咲く風景は圧巻です。菜の花以外にも、四季折々の自然や景観をハイキングをしながら楽しむことができます。
また、桶ケ谷沼は、日本有数のトンボの生息地としても知られています。絶滅危惧種のベッコウトンボをはじめ、国内に生息するトンボの約3分の1にあたる70種が確認されています。


なたね油で揚げた美味しいてんぷら
なたね油で揚げた美味しいてんぷら

地域の自慢・菜の花循環システム

「菜の花循環システム」とは、美しい花を見て楽しむだけでなく、搾油し、菜の花から油を搾った「なたね油」を精製したり、古い菜種油から精製した燃料でトラクターを稼働させ、来年の菜の花畑を耕したりといった地域完結型の循環システムです。
毎年3月には「菜の花環境まつり」が開催され、都市住民と農村の交流だけでなく、循環型農業についての紹介の場にもなっています。菜の花を見ながら中学校の吹奏学部の演奏を聴いたり、つきたてのお餅や 甘酒、さらになたね油で揚げた菜の花などを無料で楽しむことができます。


絶滅危惧種のベッコウトンボ
絶滅危惧種のベッコウトンボ

桶ヶ谷沼ビジターセンター

桶ケ谷沼の自然環境を保全するとともに、自然環境や自然を利用した体験学習活動を行い、自然保護意識の啓発を図ることを目的に設置されました。
入館は無料で、週末には、自然観察会や講演会などの各種イベントが実施されています。桶ケ谷沼は、本州で最東端のベッコウトンボ生息地であり、国内では唯一の安定した多産地といわれています。環境省が公表したレッドリストにおいて絶滅危惧Ⅰ類とされ、自然保護団体や磐田南高校によるベッコウトンボの人工的な増殖計画が進めています。


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