緑いっぱいの茶畑
緑いっぱいの茶畑

斜面に広がる茶畑と温かな住人

梅ヶ島大代地区は、静岡駅から安部川沿いに車で約80分北上した、標高720mの中山間地域です。集落に入るとすぐに、緑いっぱいの茶畑と森林の香りに包まれます。清涼な湧き水のおかげで、おいしいお茶や山葵の産地となっています。

大代道を上り切ったところには、青い空と緑の茶畑が一面に広がっています。
茶畑は邑(むら)の人たちによって美しく管理され、その合間に邑(むら)の家々がとけ込んでいます。こうした風景に、林道を歩く人々も思わず足を止め、邑(むら)の人たちに語りかけます。


しいたけハウスでのバーベキュー
しいたけハウスでのバーベキュー

お茶としいたけと山葵の里

お茶は梅ヶ島のブランド「まるうめ茶」として出荷されます。その他、しいたけ、山葵が主要産物です。
邑(むら)では、しいたけ狩りやしいたけバーベキューができ、地区で育てた野菜を使ったさまざまな郷土料理を味わうことができます。

しいたけハウスでは、標高700m以上になる山の頂上で原木椎茸を栽培しています。原木椎茸は、ナラやクヌギの木で育てた「木の子」で、味も香りも絶品です。
お客さんは、しいたけを自分で収穫して、その場で炭火で焼いて食べることができます。


静岡大学の学生による援農活動
静岡大学の学生による援農活動

大学生と地区の未来を語らう邑

12世帯35人の邑(むら)である大代に、静岡大学農学部の学生が週末や夏休みに訪問して、茶畑や水道(みずみち)や道路の管理などを邑(むら)の人たちと共同でおこなっています。
静岡大学生は、空き家を借りて宿舎として使い、夜には宿舎で邑(むら)の人たちと地区の未来について語り合います。


布沢地区全景
布沢地区全景

子供たちの元気な声が聞こえる里山

布沢は、竹林と茶畑に囲まれた自然豊かな集落です。夏になると川遊びや虫取り、ホタルを追いかける子供達の元気な声でにぎやかになります。

邑(むら)を流れる興津川の支流布沢川は、川幅20m程の清流です。
水量も少なく、深みもなく、鮎やヤマメ等もいて、夏は子供たちの絶好の遊び場です。6月には源氏蛍も出現します。

また、放任竹林を伐採し、クヌギを植林したところ、成長しつつあるクヌギ林にカブトムシが集まるようになりました。


「布沢のたけのこ」
「布沢のたけのこ」

古き良き時代の元気な農村を目指して

「布沢のたけのこ」と「両河内のお茶」のブランド名を祭りやイベントを通して県内外に知ってもらい、販路の拡大を図ります。
また、自然にできる自然薯は、イノシシが食い荒らして全滅寸前でしたが、自然に近い状態で芋を植えたところ、大きく育つようになりました。


「善光寺とたけのこ祭り」の様子
「善光寺とたけのこ祭り」の様子

子供からお年寄りまで参加の催しもの

4月の第2土・日曜日に開催する「善光寺とたけのこ祭り」は、平成元年から始まり、大勢の来訪者でにぎわっています。また、秋には、収穫感謝祭を催し、地域の特産物で作った料理を子供から老人まで皆でおしゃべりしながら楽しくいただきます。

空き家への入居者もあり、地域の行事にも積極的に参加してくれています。
子供の数も増えて、集落の人口が保たれています。


住民が花で描いた“富士山アート”
住民が花で描いた“富士山アート”

畑に咲いた富士山に登りませんか?

鎌倉時代後期の地頭、南条時光公(地元住民は敬意を払い「南条さん」と呼ぶ)が、この地の里づくりに尽力したことに敬意を払い、住民が一丸となって景観を守り、創る活動を中心とした地域づくりに励んでいます。

住民の手で、遊休農地の解消や富士山の眺望スポットを作ることを目的とした取り組みが進められ、3・4月は菜の花、7・8月はコスモスやヒマワリ、10月には“富士山アート”も見事なクッションマムやソバが富士山を彩ります。
また、農地の環境保全活動、廃棄物の出ない環境にやさしい豆腐づくりにも取組んでいます。

毎年10月になると見ることができる“富士山アート”では、耕作放棄地解消と景観形成のために植栽したクッションマムが満開を迎え、畑に見事な富士山が浮かび上がります。これなら、足腰に自信がなくても富士山に登ることができると多くの見物客が訪れます。


「まるごとふじとこ豆腐」と味噌
「まるごとふじとこ豆腐」と味噌

「大豆プロジェクト」と食イベント

廃棄物の出ない環境にやさしい豆腐づくり「大豆プロジェクト」。
その取組で収穫された大豆を活かそうと、常葉大学富士キャンパス社会環境学部によって“まるごとふじとこ豆腐”ほか、大豆加工品として商品化されています。
大豆の旨味を捨てることなく“まるごと”味わえる魅力的な逸品です。

「南条の里 蕎麦まつり」(平成24年から毎年冬に開催)では、耕作放棄地解消と景観形成のために植栽したソバを地域の方々に振る舞います。また、常葉大学富士キャンパス社会環境学部も参加し、協働活動において作った、“まるごとふじとこ豆腐”や味噌の販売もおこなっています。

毎年2月には、地域の酒造会社(牧野酒造、富士正酒造)と牧場(土井ファーム)等で行われる”上野の里まつり”に出店し、”まるごとふじとこ豆腐”も南条の里ブースで販売しています。


常葉大学富士キャンパスとの一社一村しずおか運動
常葉大学富士キャンパスとの一社一村しずおか運動

農地の保全で拡がる協力・調和

農業者、自治会、学校花の会、防災会などの大同団結により「南条の里農地保全会」が発足され、様々な活動に取り組んでいます。
また、常葉大学富士キャンパス社会環境学部とは「大豆プロジェクト」を通じて「一社一村しずおか運動」を進めています。
「南条の里農地保全会」が主催し、平成24年より開催する「南条の里 蕎麦まつり」は、地域住民が集い、舞踊の披露や常葉大学生との交流を育む新たなにぎわいの場となっています。


緑豊かな山あいの景色
緑豊かな山あいの景色

椎茸の里横川

秋葉街道沿い、戦国時代に山城のあった光明山のふもとに位置する、周囲を緑の山々に囲まれた自然豊かな山間集落です。
また、昔から原木栽培にこだわっている椎茸生産が盛んな地域です。


採れたて生椎茸を炭火で焼いています
採れたて生椎茸を炭火で焼いています

多彩な農産物と地元の活性化

道の駅直売所では、地元生産品の椎茸、野菜、山菜、農産加工品などが販売されており、外部との交流と共に地産地消の促進にも努めています。

販売商品例…

【しいたけソフトクリーム】
原木椎茸をトッピングしたソフトクリームです。

【しいたけコロッケバーガー】
天竜林業高校(現天竜高校)生とのコラボレーション商品です。

【いっぷく名物「たべまいか」】
静岡県産小麦粉100%使用。地元食材(しいたけ等)を使い、安心でヘルシーな蒸しパンです。

【マグロ寿司】
焼津直送の新鮮なマグロを使った、ネタの大きいマグロ寿司です。


原木の伐採から行う椎茸栽培体験
原木の伐採から行う椎茸栽培体験

体験、交流型道の駅

道の駅いっぷく処横川の直売所での地元生産物の販売活動や、光明山古道を利用しての森林散策体験会、原木の伐採から収穫までを体験する椎茸栽培体験事業などを通して、都市との交流活動を積極的に取り組んでいます。
また、道の駅では、地元の雇用の場を創り出し、地位活性化の一助となっています。

そばづくりの仲間です
そばづくりの仲間です

みんなで共に汗をかく共助の精神で

NPO法人「がんばらまいか佐久間」は、37の自治会と連携して、元気で活気ある町づくりを担っています。
伝統文化もしっかり継承されており、「川合花の舞」(静岡県無形民俗文化財)、「浦川歌舞伎」はその代表格として、秋には多くの人が町内外より観賞に訪れます。
また、NPOが運行するNPOタクシー(過疎地有償運送)もコミュニティ維持に貢献しています。


地域のサロンの役割も担っています
地域のサロンの役割も担っています

NPOのお店「いどばた」

ひとり世帯を中心に多品種、少量の惣菜が提供されていて、地域のサロン的な役割も担っています。
また、NPOの自家栽培のそばも提供されており、いずれはお店で直にそばを打ち味わってもらえるよう準備中です。乞うご期待!


パートナー種まきの様子
パートナー種まきの様子

そばのパートナー制度

都市間交流の核となるそばのパートナー制度を実施、都市部との協働でそばの里づくりを目指しています。
耕作放棄地の解消と農村景観の保持には、都市部の人の力がどうしても必要です。多くの人の参加を期待しています。


集落を包み込む里山の自然環境
集落を包み込む里山の自然環境

竜ヶ石山を抱えた恵み豊かな地

西四村地区は、旧引佐町に位置し、浜松市中心部から車で約50分の中山間地域にある農村地帯です。
集落東側に神宮寺川が流れ、傾斜の急な農地では主としてみかんが栽培されています。
また、隠し田として作られた白橿(しらかし)の棚田や軽便鉄道の路線跡等もあり、歴史を感じさせる景観が見られます。


神秘的な鍾乳洞(竜ヶ岩洞)
神秘的な鍾乳洞(竜ヶ岩洞)

竜ヶ岩洞をはじめとした見所

邑の北部には、鍾乳洞で有名な竜ヶ岩洞があります。
新東名高速道路が開通してアクセスが良くなったことから、県内外から多くの観光客が訪れています。また、旧引佐町内には、奥山方広寺や横尾歌舞伎資料館、井伊谷宮、龍潭寺等、歴史的文化財が数多くあり、それらとの相乗効果により地域の活性化が図られています。


地域内外から人が集まる保全活動
地域内外から人が集まる保全活動

棚田の復田で潤いのある里づくり

白橿(しらかし)の棚田では、平成19年から「里山元気もりもり隊」が保全活動を続けており、耕作放棄された棚田の復田に取組んでいます。
地域内外から参加者を募り、田植えなどを行っています。
また、平成25年度から「ふじのくに美農里プロジェクト」に取組み、農村環境保全を積極的に行っています。

大粒ぶどうピオーネ
大粒ぶどうピオーネ

歴史と文化のまち都田

新東名高速道路の開通と同時にオープンした浜松スマートインターチェンジにより、都田地区へのアクセスは格段に向上しました。また、国登録有形文化財を多く有する天竜浜名湖鉄道が東西に走っています。
地域内には浜松フルーツパークがあり、多くの来訪者で賑わっています。
近年、都田地区はピオーネの栽培が盛んになってきており、毎年8月から9月上旬にかけてピオーネ狩りを楽しむことができます。


一社一村しずおか運動に取り組む
一社一村しずおか運動に取り組む

人にやさしい都田

新東名高速道路の開通を縁に、平成22年9月より「一社一村しずおか運動」に「NEXCO中日本」をパートナーとして取り組んでいます。
みかんの摘果や収穫作業、野菜の栽培等の農業体験、ヒガンバナの植栽等、地域資源を活用した都市住民との交流が活発に行われています。
都田地区は、古来から農家が多く収穫物の交換やお裾分けをはじめ、朝夕のあいさつや農作物管理の情報交換など、地域の繋がりが図られてきました。
新東名高速道路の浜松スマートインターが都田地区に出来たことにより、遠方より訪れた訪問者に対し、親切に温かく迎えることをモットーとしています。


農業と工業の調和ある街
農業と工業の調和ある街

自然がいっぱいの都田

都田地区は、浜松市中心部から車で約40分の浜松市北区の都田川下流域に位置し、都田川沿いには田園風景、北側の丘陵地にはみかん園が広がる農村地域です。
清流と豊かな緑に恵まれ、夏にはゲンジボタルが舞い、秋にはヒガンバナが咲く四季折々の変化に富んだ景観が、地域住民の手で大切に守られています。

幼稚園を対象に行われた田植え体験
幼稚園を対象に行われた田植え体験

地域をあげて環境保全

平成20年より、「一宮の水と環境を守る会」として、地域の農業用水等の資源を守り、農村環境の保全向上に取り組む活動が行われています。
平成23年からは再生した耕作放棄地を一般市民に開放し、農業に挑戦してもらおうと「一宮ふれあい農園」が始まりました。
また、とうもろこしの収穫や田植えなどの農業体験、生き物調査などは、幼稚園からシニアクラブまで幅広い年代の地域住民が活動に参加しています。


新東名 遠州森町パーキングエリア
新東名 遠州森町パーキングエリア

新東名開通でますます活気づく市場

遠州浜名湖鉄道の遠江一宮駅では、毎月「まちあい朝市」が開催され、地元で採れた新鮮な野菜の他、漬物や惣菜などの食品、手工芸品も売られています。
また、新しい玄関口として新東名遠州森町パーキングエリアにスマートインターが設置されたことで、一宮への来訪者が増え、宮の市や明神通などの地元農産物の直売所や食事処では、地元住民と来訪者との交流がにぎわいを見せています。


十二段舞楽の一つ、五番太平楽舞
十二段舞楽の一つ、五番太平楽舞

伝統が受け継がれる十二段舞楽

毎年4月には、国指定重要無形民俗文化財となった十二段舞楽が、小國神社にて演じられます。
十二段の舞うち六段を、地元の小学校に通う子どもたちが舞子として舞います。
舞楽の指導や稽古をとおして、地域の伝統文化のみならず、舞の技と心が次の世代へと継承されていきます。

用水の恩恵、広大な水田
用水の恩恵、広大な水田

用水の恩恵が創った風景

嶺田用水の恩恵が、嶺田用水の里を創りました。
嶺田用水により、水田だけではなく、多くの農産物を生産することが可能になりました。
これにより、嶺田用水の里は広大な耕地を手に入れました。水に困窮していた昔の地区は想像できません。
また、用水路の管理は地域ぐるみで取り組まれています。
井之宮神社では、自らの命と引き換えに用水路建設を実現させた中条右近太夫が祀られており、命日にあたる1月23日には毎年祭典が行われます。平成27年1月23日は390回忌にあたり、地域住民は改めて感謝の気持ちを深めました。


「おばあちゃんのやさい畑」
「おばあちゃんのやさい畑」

朝市での直売

朝市「おばあちゃんのやさい畑」では、季節の野菜や花、その他の農産物を直売しています。
農家は、朝市へ農産物を持ち寄り、販売することで、お互いにより良い物を作ろうと努力されています。


ハウスで栽培されるメロン
ハウスで栽培されるメロン

アローマメロンの産地

嶺田用水は水田だけではなく、ハウスで栽培されるアローマメロンにも欠かせないものになっています。
潤沢な水により、おいしいメロンをつくることができます。
また、他にも高品質な農産物が数多く生産されています。

里山の木道
里山の木道

里山の自然の復活

雑草が生い茂り、人も入らず、道路や水路がどこにあるかも分からなくなっていました。
しかし、水路の土を取り除き、田んぼには木道を設置し、山には階段を作り、花壇や緑木を植えるなど、人が再び入れるよう整備されました。
今では、里山の自然がよみがえり、トンボやカブトムシ、セミや小鳥が身近に見られるようになりました。


鯉のぼり上げ
鯉のぼり上げ

地域社会(コミュニティ)の場

毎年、4月には鯉のぼりを上げ、夏休みには自然観察会を開催し、里山に親しんでいます。
また、地域住民、親子の触れ合いの場として、農園、花壇作り、夏にはバーベキューが行われています。会員と地域の子どもたちによるしめ縄作りなど、地域の伝統を子どもたちに継承する活動も行われています。


遠足の風景
遠足の風景

野外学習の場

小学生、幼稚園・保育園の野外学習の場として、四季折々の自然観察や昆虫採集や幼稚園の遠足、バードウォッチングが行われています。
また、ハイキングコースや駐車場も整備され、大人と子どもの交流の場になり、年々多くの人が里山を利用するようになってきています。

雄大な茶園風景
雄大な茶園風景

市東部に広がる茶園・水田風景と梅園

掛川市東部に位置し、国道1号の南北に茶園と水田地帯が広がります。
東山口地区では、農地総合開発事業により、茶園62.6ha、水田26.2haが整備されました。
また、平安時代の貴族である菅原道真の詠んだ和歌に名前を由来する「掛川梅園 こちの里」があり、3月には240本の梅の木が満開になります。


大勢の人で賑わう梅まつり
大勢の人で賑わう梅まつり

地場野菜の販売が人気の「梅まつり」

毎年3月上旬には、「掛川梅園 こちの里」で「梅まつり」を開催し、1,500人が訪れます。
梅干しや梅酢などの加工品のほか、イチゴやお茶、地場野菜などの販売所が人気です。
また、フリーマーケットも同時に開催されています。


楽しそうに田植え体験をする小学生たち
楽しそうに田植え体験をする小学生たち

小学生が農業体験、地域共生の農地活用

東山口と西山口の2つの地区が合同の取り組みとして、遊休農地の積極的な利活用を目指してサツマイモやソバが栽培されています。
また、地元小学校と協力して、田植えから稲刈りまでの稲作体験や、茶摘み体験が実施されています。


有志の手により復活した水車
有志の手により復活した水車

田原「水車の里」

水車の里は、田原公民館裏に位置します。
平成16年度から平成20年度まで、田原小学校6年生と一緒に毎年1基、計5基の水車を作成しました。
平成23年9月21日の台風15号により全壊してしまいましたが、「卒業生の心のこもった水車をなんとかしたい」という思いから、有志の方々が半年で全て修理しました。
四阿をはじめ環境を整備し、水車の里として親しまれています。


旧東海道の松並木
旧東海道の松並木

いわた田原の歴史さんぽみち

田原ふるさとかるたのウォークマップは、邑全域を楽しめるコースになっています。
旧東海道の松並木や、徳川軍と武田軍が戦った大日堂、天然記念物の大楠がある須賀神社を見てまわることができます。

一面に広がるネギ畑
一面に広がるネギ畑

地名の多様な農産物

川根本町は、大井川から立ち上る川露や山露が茶葉を日光からさえぎり、昼夜の温度差が多く、良質なお茶が育つ理想の環境となっています。
加えて、町内では数少ないまとまった平坦地を持つ地名地区は、多様な農産物の産地となっています。川根茶はもちろんのこと、川根本町唯一のお米栽培。ハウスではしいたけ栽培。最近ネギの路地栽培も始まりました。


案山子たちはふれ合いのタネ
案山子たちはふれ合いのタネ

ユーモアあふれる「案山子コンテスト」

2年に1度、9月下旬から10月上旬の稲穂が鮮やかに色づく頃、ずらりと並んだ個性的でユーモア溢れる案山子を見ることができます。
これは、住人のふれ合いを大切にしている地名区民が、秋の豊作に感謝し、健康に良いとされる笑いを目的として、「地域で取り組む生涯学習事業」の一環で開催しているものです。
みのりの秋に地名を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。


トンネルをくぐる大井川鐵道のSL
トンネルをくぐる大井川鐵道のSL

日本一短いトンネル

大井川鐵道大井川本線の「地名駅」北側には、全長約10mの日本一短いトンネルがあります。
トンネルは、線路上をまたいでいた藤枝市瀬戸谷~川根を結ぶ、川根索道(貨物ロープ-ウェイ)につるされた荷物が、列車に落下するのを保護するために建設されました。
現在はその索道は廃止され、トンネル部分のみが当時の面影を残しています。

大盛況の「せとやまるかじり」
大盛況の「せとやまるかじり」

瀬戸谷の拠点施設「藤の瀬会館」

イベントホールや会議室、学習室がある「藤の瀬会館」は、瀬戸谷全戸が会員の「瀬戸谷生き生きフォーラム」等の地域活性化団体の活動や生涯学習、まちむら交流事業の瀬戸谷地域の拠点施設として利用されています。
館内には、藤枝市の中山間地域活性化推進室が置かれ、「空家バンク」などの情報を提供しています。
瀬戸谷の産業祭である「せとやまるかじり(毎年11月開催)」や「せとやさんさん市(毎週日曜日開催)」では、瀬戸谷の魅力を存分に体感することができます。


山菜たっぷりの釜飯
山菜たっぷりの釜飯

レストランせとやっこ

「せとやっこ」は、平成元年に農山村地域活性化事業として地元の婦人たちで構成された「瀬戸谷特産物加工販売組合」が運営する、藤の瀬会館に併設されたレストランです。
釜飯や「せとやコロッケ」が人気メニューであり、自家製の味噌、コンニャク、金山寺なども販売しています。
「せとやコロッケ」は、特産品であるシイタケをふんだんに使ったコロッケで、「せとやっこ」の【やっコロ】、天然温泉施設「ゆらく」の【ゆらコロ】、そして「大久保グラススキー場」の【コロ茶ん】の3種があります。
※月曜日休館日


ホタル鑑賞会も催されるビオトープ
ホタル鑑賞会も催されるビオトープ

小田野沢ビオトープ

小田野沢ビオトープには、最近では珍しくなった、ホトケドジョウや黒メダカ、ホタルなどの生き物が生息しています。
このビオトープは、本郷という“ふるさと”をみんなが手作りしていくという思いを込めて設立した「本郷ふるさと普請の会」と、地元の管施工業者である(株)エクノスワタナベが、協働で遊休地を利用して整備したものであり、生き物観察等のイベントが催されます。

皇室献上茶指定園
皇室献上茶指定園

大自然が育てた絶品「島田茶」

湯日地区は、周辺を山々に囲まれ、日照時間も短く、昼夜の寒暖差とやわらかな朝露に包まれる、お茶の生育に恵まれた環境です。
島田茶の味と香りは、数ある静岡茶の中でも一級品であり、平成25年度には、新茶を皇室へ献上する献上茶謹製事業が島田市で行われ、献上茶指定園として湯日地区の茶園が指定されました。


しろやま公園
しろやま公園

生芝のフットサル場が整備された公園

しろやま公園は、富士山静岡空港のビジターセンター跡地に整備された農村公園です。
しろやま公園では自治会が中心となり、「ほかの地域のない、湯日地区独自のものを」ということで、生芝のフットサル場が整備されました。
公園は、今でも地元住民の手で管理がされており、七夕まつりやふれあいまつりのイベント会場としても利用されています。


蓬莱橋(左岸から)
蓬莱橋(左岸から)

ギネス認定された「世界一長い木造歩道橋」

蓬莱橋は、「世界一長い木造歩道橋」として平成9年にギネス認定された、牧之原台地と島田市を結ぶ全長897.4mの農道橋です。
牧之原台地は、明治初頭まで、暴れ川で有名な大井川により交通が遮断された地であったため手つかずの地となっていましたが、大政奉還で追われた旧幕臣や蓬莱橋架橋により、開墾が進みました。
開墾された牧之原台地は、現在では、日本一の大茶産地となっています。